Acon Digital “Acoustica Premium 7″がMacに対応

新たな波形編集ソフトとしてAcon Digitalから Acoustica Premium 7 が登場するようです。先代のAcousticaはWindowsのみの動作だったようですが、今回のリリースからMacにも対応するとのこと。
Acon Digitalについては、過去記事だとMultiplyに触れた程度。

ミックス時に歌のハモりを厚くしたり奥に引っ込めたり、少し浮いて聞こえるパートを他のオケに馴染ませる際、WavesのDoublerを使うのも悪くはないのですが、このMultiplyやMelda ProductionのMStereoSpread、iZotope NectarのDoublerも機能的には遜色なし。

ちなみにいまiZotopeのNectar 2とVocal Synthがセットでキャンペーンになっていますが、以前書いたようにNectar 2はNectarに比べ機能劣化した印象があり、Vocal Synthも完成品というにはもう一息なので、個人的にはあまりお勧めしません。

Acon DigitalはMultiply以外に、DeNoise, DeHum, DeClick, DeClipというレストレーション(修復)ツールも扱っていて、名称も含めてTC ElectronicやこれまたiZotopeのそれとカブります。
エフェクターなどの加工ツールは言ってしまえば元音がどう加工されても構わないっていうものなのですが、レストレーションっていうのは見知らぬ元音に復元するものですね。したがって、メーカーの技術力や知見、体力を考える一つの目安になると言えます。
とはいえ、見た限りAcon Digitalのレストレーション・スートはプラグインとして動作する、つまり波形編集ソフトのプラグインとしてでなくDAWのプラグインとして使用した場合にただのエフェクターとして動作するわけで、そうなるとメーカーの技術力を判断しにくいとこがあります。

当サイト過去記事で今までTriumph, SoundForge for MacなどMac用の波形編集ソフトを取り上げてきて、DSP-Quattroが今のところコスパ面で最良としているのですが、Retina未対応とか、一つの工程における操作(マウスの移動距離やクリック回数)が多いなど、あと一歩という感じ。
本気で使うならAdobe AuditionRXが良いのかなと思います。あ、これもレストレーション用途ですね。

DCオフセットの除去やループ編集機能、あと安定性、欲を言ってレストレーション機能やバッチ処理機能など波形編集ソフトに対する個人的な判断基準があって、Mac対応でありレストレーション機能を備えているとあっては期待を寄せずにいられません。
しかしながら、Macでのスタンドアローンのソフトとしては初めてのリリースになるようで、不安な面も多々ある。
続報に期待したい。