Acon Digital “Acoustica Premium 7″がMacに対応

新たな波形編集ソフトとしてAcon Digitalから Acoustica Premium 7 が登場するらしい。

» Acon Digital “Acoustica Premium Edition” Review

Acon Digital to showcase upcoming Acoustica Premium Edition 7 at Winter NAMM 2017

Acon Digitalというと当サイトの記事としては「KickBox, VoxBox (Soundspot) 」内でMultiplyに触れた程度。

https://www.makou.com/review-kickbox-voxbox/

ミックス時に歌のハモりを厚くしたり奥に引っ込めたり、少し浮いて聞こえるパートを他のオケに馴染ませる際、WavesのDoublerを使うのも悪くはないのだけど、このMultiplyやMelda ProductionのMStereoSpread、iZotope NectarのDoublerも機能的に遜色ない。
ちなみにいまiZotopeのNectar 2とVocal Synthがセットでキャンペーンになっているけれども、以前書いたようにNectar 2はNectarに比べ機能劣化した印象があり、Vocal Synthも完成品というにはもう一息なので、個人的には全くお勧めしない。

Acon DigitalではMultiply以外に、DeNoise, DeHum, DeClick, DeClipというレストレーション(修復)ツールも扱っていて、名称も含めてTC ElectronicやこれまたiZotopeのそれとカブる。
エフェクターなどの加工ツールは言ってしまえば元音がどう加工されても構わないっていう単純なものなのだけど、レストレーションっていうのは見知らぬ元音に復元するアカデミックなもので、メーカーの技術と、ソフト開発にかける体力を判断する、つまり将来的に購入者が何年掛けてでもそのソフトで元を取れるかどうかという目安になる。
ただし見た限りAcon Digitalのレストレーションスートはプラグインとして動作する、つまり波形編集ソフトのプラグインとしてでなくDAWのプラグインとして使用した場合にはただのエフェクターとしてしか動作しないということになるので、どこまで技術があるのか判断しにくい。

先代のAcousticaはWindowsのみの動作だったようだが、今回のリリースからMacにも対応する。

https://www.makou.com/triumph-review/

“DSP-quattro”

当サイト過去記事で今までTriumph, SoundForge for MacなどMac用の波形編集ソフトを取り上げてきて、DSP-Quattroが今のところコスパ面で最良としているけれど、Retina未対応とか、一つの工程における操作(マウスの移動距離やクリック回数)が多いなど折々に不満が感じられるので万人にお勧めできない。
本気で使うならAdobe AuditionRXが良いのかなとは思う。けど、あれもレストレーション用途か。

※入門者にも安心して使わせられるMac用の波形編集ソフトがないので、ホントは学校でボーカルトラックやナレーショントラックのノイズを取る実習などさせたいのだけど華麗にスルーしている現状。

DCオフセットの除去やループ編集機能、あと安定性、欲を言ってレストレーション機能やバッチ処理機能など波形編集ソフトに対する個人的な判断基準があって、Mac対応でありレストレーション機能を備えているとあっては期待を寄せずにいられない。
とはいいながら、Macでのスタンドアローンのソフトとしては初めてのリリースになるようで、不安な面も多々ある。
続報に期待したい。