【概訳】ボーカルを”今風”でプロっぽくする10の方法

これといって新鮮な話題でもなく、まあそうでしょうねえと思ったけど、場つなぎ的に取り上げてみたり。

 

多くのジャンルでボーカルはミックスの中核を担う部分。昨今のポップスでは数多くのテクニックが存在する。
以下10個のテクニックを活用し、ミックスを改善しよう。

トップエンドをブースト

高品質っぽくする手っ取り早い方法。
高級マイクは高い周波数帯域が持ち上がっているのでその真似をするわけだ。
Slick EQなど用いて10kHz辺りを2dBほどブーストしてみよう。

ディエッサーを使う

ハイを上げると摩擦音が気になり出す。
そんなときの必需品だ。
プラグインチェインの最上段か最下段に挿すのがベスト。

残響を除去

EQでポイントを探して部屋鳴りを除去する。

抑揚をオートメーションで制御

今の時代も抑揚は大事。
これらの調整にはコンプレッサーじゃ不十分なのでオートメーションを活用したい。
コンプレッサー入力前のゲインで調整することを勧めたいが、フェーダーオートメーションでもよい。

ピークが飛び出さぬようリミッターを

狙い過ぎるとコンプレッサー過剰な音になってしまうので、2dB程度のリミッターに留めておきたい。

マルチバンドコンプレッション

音域の違いで声質は変わってしまう。
声の色々な状態にEQで対応するには限界があるためマルチバンドコンプレッションを活用する。

高域をサチュレーションで

EQで高域を調整するのにも限界はある。
高域を歪ませて倍音を作ることができる。

リバーブの代わりにディレイを

リバーブを使うと歌が奥に引っ込んでしまう。
ステレオのスラップバックディレイを使って奥行きとステレオ感を作ろう。
フィードバックは抑えめ、左右に若干の時間差を作る。
50-200msのディレイタイムが程よい感じだ。

わずかにプレートリバーブをかける

奥行きとステレオ感がもっとほしいときはプレートリバーブを試してみる。
リバーブ感を感じられるとこまで上げて、それからほんの少し下げるとちょうどいい。
最低限のディケイに縮め60msのプリディレイを上げるとグチャッとした感じにならず空間っぽさも出る。

微かなコーラスエフェクト

ボーカルに深みと艶を与えるには微かなコーラスを加えるのがいい。
これまたコーラス感が感じられる程度に上げてほんの少し戻すとちょうどいい。

まとめ

ボーカルは他の楽器よりも丁寧にミックスする必要がある
しかし以上の10個のテクニックで格段に近代的でプロっぽいサウンドになるだろう。

とのこと。

先に紹介した「Automation in Mastering」の記事(下記)では「コンプレッサーのあとのフェーダーオートメーションじゃないと意味がない」と書かれていた一方で、こちらの記事はコンプレッサーに入力する前にオートメーションさせることが推奨されています。

【概訳】マスタリングにおけるオートメーション

僕の場合はコンプレッサーより前ってパターンが多くて、これはコンプレッサーによる潰れ過ぎで全体が飽和するのを防ぐため。
単に音量だけを操作する目的ならコンプレッサーより後のオートメーションでいいのだけど、音量操作より先にコンプレッサーに”ぶっ込み”過ぎないように処置したほうがいいよねと思ってます。なぜならいったん2ミックスになったものから飽和感を取り除くのがほぼ処理不可能(アナログ回路通すことで濁せる場合もあるけど、それで作品としての質が向上するとは言い切れない;逆にそうすることでしか得られないサウンドもある)だから。

ここ数年ほどでミックスソフトウェアのインテリジェント化がかなり進んできて、コンプの入力値の操作自体が不要になるのも時間の問題かなという気もします。