CDMで紹介されていた、リボンコントローラを備えた70年台の中国の電子楽器が、ふつうにかなりイカす。
サムネを見ると70年代でこんなにコンパクトな楽器になっているのかと思ってしまいそう。
が、動画見ておわかりいただける通り、これは楽器の全貌のうちの一部で、奏者から見て筐体の左側ににょっきりと飛び出た竿、これがサムネですね。
バグパイプの極端なやつみたいな感じ。
がたいのわりにシンプルな音しか鳴らないのは時代上しかたがないのだけど、中国音楽らしいビブラートやポルタメントをしっかり演奏に反映できるわけで、上出来も上出来だと思いました。
途中紹介される楽器の名前はなんとなく、曲笛(qudi)、梆笛(bangdi)、二胡(erhu)、梆◯?(聞き取れなかった)、洞簫(dongxiao)、嗩吶(suona)、古琴(guqin)かな…と推測。確信は全くない。
そのあとはオシレーターをいじって列車や鳥、風雨、飛行機、爆竹、電子ゲームの音なんかが鳴らせるようです。
地味にLFOが付いてるの、すごくないですか。ガチってことですよ。
音色の紹介以降はこのリボンコントローラを使った合奏場面と、電子オルガンを使った合奏場面で、少々シュールな絵面になります。
今の時代にこの音色とインターフェイスを再現しようとしたら、こんな大きな装置など不要で、下手すりゃ棒っ切れ1本で出来るでしょう。完成度もぐんと高く、それどころか余計な機能付けてくれちゃったりするくらいだと思います。
それでも、この70年代の楽器のほうが好きだなあ。もう少しだけ音が良くてもいいとは思います。