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OTTで調整可能なパラメーターのメモ

OTT。
よくできてるのは確かでEDM以外の音楽のミックスにも活用したいところ。
そうすると、謎なまま行き当たりばったりで使うのも危険なので、マニュアルがないか探してみたところ、3年前のxferのforumに同様の質問があって、開発者であるSteveからこう回答がついていた。

Ableton LiveのMultiband DynamicsのOTT.advに似せたものであり、マニュアルなんぞ読まずに可能性を探ってくれ

実際のところLiveのそれとは微妙にかかり具合が異なる気がするので、インスパイアと考えたほうがいいかと思う。
謎なものとしていじくり倒したほうが意外な発見があるというのも一理ある。

そもそもOTTというのはOver The Top(限界超え)の略で、過度のコンプレッションを意味している。
LiveのOTT.advの設定値はこの通り。

なお、XferのOTT自体VSTやAUに対応したフリーウェアなのでわざわざ他社のMultiband Dynamicsで設定値を真似て代用する必要はないと思う(反応速度の違いは興味深いが)。

さて、XferのOTTに備わっている機能は、Logic Pro XだとPluginのControls表示にしたり、オートメーションモードに入ったり、Smart Controlを表示させたりするとわかりやすい。

各バンドのアタックタイムやリリースタイム、入力出力値は、細かく設定できない(それができちゃうとOTTのシミュレーションとは言えないしね)代わりに、Ableton Liveのオーソドックスな機能であるTimeDepthが取り入れられている。
TimeもDepthもいわば縮尺で、たとえばTimeを変更すれば各バンドのアタックタイムやリリースタイムに一定の比率で影響が出ると考えられる。

InGainOutGainはその名の通りなのでスルーして、最下段のUpwd%Dnwd%
判然としないが、Thresholdを下回ったときと上回ったときの効果に対して低域/高域強めの係数をかけるもののようだ。
Upwd%とDnwd%はShift+クリックで0%と200%が切り替わる[1]

H, M, Lはそれぞれ入力ゲインと思われる。
このノブもShift+クリックで0%と200%が切り替わる

目立たないのがインジケーターで、それぞれ横方向にドラッグすることでThresholdを調整可能(SerumのMultiband Dynamicsも同様)。
通常、⌘+クリックかダブルクリックで設定値がデフォルトにリセットされるのだが、この画面ではリセットできず、Controls画面の汎用リセットつまりOption+クリックするしかなさそう。
全設定値をリセットしたいならファクトリープリセットをLoadするとよい。
各バンド(High, Mid, Low)のBelow(赤部分)とAbove(青部分)を⌘+クリックするとその箇所がバイパス状態になる。
残念ながらそのバンドだけ活かすSolo機能はない。

Controls表示もしくはオートメーション表示にあって、通常表示ではOn/Offの切り替え方がわからないClean XOVは「クリーンクロスオーバー」と読むか、Xが掛け算の意味か(Xferはトランスファーと読むんだろうけど)。
Steve曰くLiveのOTT.advにもあるパラメーターだとのことだがLiveの画面上で見つけられなかった。
少し古いバージョンのLiveに備わっていたか、ソースコードの中にしかないのか、単に僕が見落としてるだけかもしれない。
本来こういうソフトでの「クロスオーバー」とは帯域を指すと思うのだが、実際の機能はいわゆる2倍のオーバーサンプルで、エイリアシングノイズを軽減するものとのことだ。
好みでOn/Offを切り替えるとよいかと思う。

  1. [1]うまく利かないときもある;IKMultimediaのMODOBASSもそうだが、Retinaに対応しきれていない?と思うときがたまにある

カテゴリー:プラグイン

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