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Logicのバグがいつまで経っても直らないのでOSごとアップデートした(移管記事)
「ピアノロール画面右端にリージョンの終わりがちょっとでも映り込むと、MIDIノートを選択するだけで再生ヘッドが自動的にキャッチモードになってしまう」バグにずっと不満を抱きつつも、使えなくなるプラグインが多いと困るって理由で、OSのアップデートを長いこと先延ばしにしていました。
- This catch playhead turning on by itself, still a bug or just user error? – Bugs & Workarounds – Logic Pro Help » https://www.logicprohelp.com/forums/topic/126996-this-catch-playhead-turning-on-by-itself-still-a-bug-or-just-user-error/
最新版でこの現象が直ってることを先日確認でき、11/23、休日の機会にOSごとアップデートしました。まだ環境整備中のため今後また何かが発生しないとも言い切れませんが、どうやらLogic以外の不具合も多少解消されたようで、もうちっと早くアップデートしてもよかったかもなあ、って気分です。
※使えなくなっちゃったプラグイン群の一部はxattr -rcコマンドで認識させられました。それ以外は徐々にどうにかしていきます。
誤用についてふと思ったこと
「的を得る」でなく「的を射る」「当を得る」「正鵠を射る/得る」だとか、「熱にうなされる」でなく「熱に浮かされる」だとか、「憮然」は「ぶすっとした状態」でなく「失望した様子」だとか、時折話題になります。
言葉の意味は時とともに移ろっていくとする考え方に基本的には同意するのですが、時を隔てると、何らかの「状態」や「様子」、「感覚」が失われたり/存在しなかったことになり得るな、とふと思いました。
いま書いた例では憮然がそのセン。失望するという「状態」が存在しなかったことにはならないでしょうけど、たとえば「包容力」はどうか。抱擁という言葉につられて意味が置き換わったり、都合よく解釈された「経済力」として使われるようになると、本来の「良きものも好ましくないものも受け入れる」って「感覚」というか生き様自体がなかったことになるかもしれない。その言葉によって伝えられていた対象とのリンクが切れるわけですから。とある記事でそんな気配を感じました。
「をかし」がそのうち使われなくなったように、こうして失われた感覚はおそらくたくさんあったでしょう。仮に失われても一方で新しく生まれる言葉もあるため、言葉の総量は変わらないかもしれない。今までちょうどいい言い表し方がなかった「状態」「感覚」が、外来語を取り込むことで言い表されるようになった例も多々あります。
果たして、言葉と実態のあり方がそうして変化することで何かしらが良くなっていくのか悪くなっていくのかはわかりませんが、ちょうどよかった言葉がその指し示すものとともに失われるかもしれないとすれば、少し残念な気持ちもあります。
国語辞典等でわかるのは意味や幾つかの文例までで、たとえば秋冷がどういうタイプの冷え方なのか、読んでもピンとは来ないんですよね。方言の類いもそうかもしれない。おっと、以前、「類い」を好ましくない文例でしか見てこなかった人が「類い」自体を低劣な言葉だと理解していた例もありましたね。
英語能力(移管記事)
先日、Slackに張られて「えっ!?」と思ってしまったのが、日本の英語能力のランク。もちろん言える立場でもないんですが、ここまでとは思ってませんでした。
英語を使わなくても生きてはいけるし、海外にも英語を使えない人はいるので、そこまで悲観する必要はないかって気持ちもあるにはあるんですが、最近色んな人と接する中で、想定以上に読めてないケースを立て続けに体験しました。
LとRの区別以前に、初歩的な単語すら読み違えていたり(たとえばFireをフリーと読んでるみたいな)。
ああすべきこうすべきと言うつもりはないのですが、大小様々の機会損失になるし、”抵抗がなくなる”程度まで英語に見慣れる必要はあるとは思ってます。
Conspiracy Chart(移管記事)
某所で見かけたけど、元ツイートのほうを引っ張ってきます。
詳しくは申しませんが、「それを言い出す人がどの程度深刻なのか」の目安になります(冷笑的な見方は生産性がないのでやめたほうがいいと思う)。
ポイントは、各階層の境界線に見えるSpeculation Line, Leaving Reality, Reality Denial, The Antisemitic Point of No Return, Detached from Realityと、各階層右側のバルーンの内容。
個人的にですが、この手のものは、頭が良かろうがそうでなかろうが、白黒ついてないと気が済まない人や結論を急ぐタイプの人が引き込まれるものだと思っていて、「白黒ハッキリしたものばかりの世界じゃないでしょ」と思ってる自分にはどうも合わない。社交辞令レベルで話に付き合うか、さもなくば踵を返すのみ。
コード補助ツールやライブラリーの広がりを見てふと(移管記事)
Futureというにはどんな感じなのかと、APDでフリーで配布されているMIDIパックを、ネオソウルやダーティコード的なものと想像して聞いてみたら全然違った。
これは悪口でも何でもなく、当時思ったこととして記すのですが、10年ほど前から、コード進行中で使われてるコードとベースパートのルートの関係が心地よくないものがたまにあるなと感じられるようになりました。各進行は不自然ではないのに両方合わせると浮ついて聞こえる感じ。自分の音楽的語彙にない可能性も充分あります。で、こうしたしっくりこない進行が奇を衒っているのか、吟味なしなのか、理由を当人に尋ねるのも申し訳ないので不明なままにしました。
これが正しいかどうかはさておき、自分はコード楽器のトップノートが何らかの旋律として聞こえるようにコードを積むのを習慣としていて、それゆえに少々難しく見えるコードネームを免れない場面も多いのです。
なので、サンプルパックに収録されているコードフレーズが、コード的には合っていても、トップノートの流れがつながらず、使うのを憚られるなんて場面もすごく多かった。結局、音色は気に食わなくても自分でコードパートを組み立てざるを得なかったりなど。
今けっこうコードやスケールを補助するソフトやライブラリーが登場していて、ガバガバ使われてそのうち一般化すると、おそらく自分の習慣は受け入れられにくいものになっていくだろうな、とふと思ったのでした。
過去のものになっていくというのは、デジタルディバイドや世代間断絶よろしく、はじめから存在しなかったと認識されることとニアリーイコールなんですよね。別段そこに伝える使命感なんてものは持っていないのだけど。
メモ 手持ちの譜面作成ソフトの動作チェック
個人使用の範囲内ではごまかしが効くけど、MIDI(SMF)と譜面を配布するとなって困った部分のメモ。あくまで個人的に。あくまで現状で。
Logic Pro X(Logic Pro – Apple(日本))
- 個人的には使いやすい。
- 出音もある程度制御できる。
- オクターブ記号が実音に反映されてとてもよい。
- 装飾音符が装飾音符らしくない。
- アルペッジオとグリッサンドが不自由。
Notion(Notion | PreSonus)
- 整形が比較的簡単。
- 強弱がエクスプレッションになってしまう。
- サスティンペダルがノートデュレーションに反映されてしまう。
- 装飾音符が装飾音符らしくならない。
- 移調/転調の入力が面倒くさい。
Studio One(Studio One | PreSonus)
- 出音がある程度制御できる。
- 装飾音符がない。※今回の状況では論外
MuseScore(無料で使える楽譜作成ソフト | MuseScore)
いろいろ試し中。
- ある程度、音がよい。
- 移調/転調を入力しやすい。
- 装飾音符の扱いがほぼ理想。
- サスティンペダル等MIDI CCに完全に対応。
- 奏法やアーティキュレーションのカバー率が比較的高い。
- 日本語資料の不足。
- 一般的なプラグイン音源に非対応?
- MusicXMLへの対応が不充分かもしれない(NotionのMusicXMLのロードを失敗するときがある)。
- 緑色が見にくい(色弱なので)。
- 時折譜面が崩れる。
- 複数選択時の挙動がちょっと不可解。
- キーボードショートカットがもう少しほしい。
Cubase(Cubase: 音楽制作ソフトウェア | Steinberg)
ちょっとだけ試した
- MIDIとの相性はいいかもしれない。MusicXMLとは少し微妙。
- 慣れればこれでいいかも。
- 字や記号が小さすぎて、この年齢で使うには厳しすぎる。
見た目的には、既に所有しているNotionで充分だったのですが、ふと、出力したMIDIを他のDAWで開いてみたらとんでもないことになっていて脱力しました。今のところ、細かい不便を気にしないORどうにかする手法が見つかる/編み出せればMuseScoreが無難かなと思いました。
楽譜専用のソフトを使えばいいんですが、継続的にプロジェクトが進行するかは微妙なので、ふだんLogicのスコア機能でどうにかできてる自分にとっては、ここを自腹で埋めるのはリスキー(50年近く生きてきて、テスト段階で先行的に導入したものに経費が認められたことはほぼない)。