ueberschall “Trumpet Solos” : いいじゃん

あまり読まれない類の製品紹介記事になるでしょうけど、イイものはちゃんとイイと言っておくべきと思うので取り上げることにします。
これまた老舗のueberschallが古くから扱っているElastikフォーマットに、表題通り、 Trumpet Solos のライブラリーが出ました。

ueberschall.com | Trumpet Solos - Virtuoso High-Notes Performances
ueberschall.com | Trumpet Solos – Virtuoso High-Notes Performances

Elastik自体はLogicにおけるAppleLoopsのようなもの。
所有してないので長所短所は把握できてませんけど、SONICWIREのページで見ても膨大なライブラリーがあるので、日本で話題を見かけないにしても海の向こうだと一定の信頼を得ていると思われます。

それで、先ほどのスクショの製品ページ、下のほうに関連製品としてSaxophone Solosがありますね。
これがかなり一本調子で、僕には面白みが感じられなかったのですよ。
サックスのソロフレーズがほしい場面はあるけど、だからといってこれは買わない。
じゃあTrumpet Solosはどうなのかってんで聞いてみたら、Saxophone Solosより遥かに上出来で、フィーチャーしてみたくなる衝動に駆られました。

くしくも先日Logicのスタジオインストゥルメント機能の簡単解説記事をしたためました(Logic Pro : スタジオインストゥルメント周りの動作 – makou’s peephole)。
単独音源モードを有してはいても、Trumpet Solosのデモで聞けるようなトリル、ミュート、ベンドはカバーされていないわけですから、なんていうんでしょうね、使うとなると無理があって、いかなイイ音色であっても実際の演奏との「隔たり」を避け得ないってなもんです。

ただ、Trumpet Solosに限った話じゃなく、生楽器系のサンプリング素材の非常に多くに見える傾向として、シンコペみたいに前小節からクッて入るフレーズの素材が極めて少ない。装飾音符やブレスなんかもそう。
そうすると、使用時に、いかにもサンプルをペタペタ貼り付けた感じになっちゃうってのが悩みのタネでもありますよね。
それと、長めのソロフレーズって、担当小節16なら16で、ある程度抑揚を考えて構成するので、いわばモザイクをかけた状態でもキレイな流れに見えるように構成できてないとヤッツケ感が出てしまう(でもこれは実際に弾く/弾いてもらう場合や、生で録音したものを編集する場合でもそう;なので、ライブでも本人の得心なく急にノリでソロを延長するのはあんまり好きじゃない;以前採譜したSnarky PuppyのCory Henryのソロは、終わるタイミングをバンマスが示してるのに着地点も含めて上手く構成されているのが重要な鑑賞ポイントだと思う)。
Trumpet Solosもクオリティ高い製品であるように思いましたが、デモで流れを聞くと多少やはりムリを感じたのです。こういった辺りが、AIでも何でもうまく調整されていくようになると、ライブラリー自体も開発しやすくなるんじゃないかなと、思った次第。