TWO LANDS “Pop Stars’ Shout”

国内の新しいデベロッパーTWO LANDSから、男女4名ずつ計8名の声優(キャラ)のいわゆるMIX(コール)や掛け声を集めたKontakt用ライブラリー、Pop Stars’ Shoutがリリースされています。
路線はKAWAII FUTURE SAMPLESと似てますかね。国内のデベロッパーが増えるのは大歓迎。
TWO LANDS自身のウェブページがちょっと見つかりませんでしたが。

8名分が一つのnkiに集められ、必要に応じてキャラクターを指定したり、出力をステレオ(ダブリング)とモノラルに切り替えたり、パンや音量を調整したり、キースイッチやMIDI CCを使ってかなり自由にコントロールできるようです。

収録されている内容としては、カウントや「いくぞー!」「だいすき!」みたいな汎用性の高いものが当然ながら中心となっています。ラウンドロビンにこそなってはいないものの、強弱のバリエーションが備わっていて意外に生々しい。
それと自分、界隈には明るくないのですが、ざっくり調べただけで既に20年近く歴史がある「タイガー、ファイアー、サイバー…」の、MIXといわれるもの(音楽、声楽界隈で頻繁に使われる言葉なので、できれば「ミックス」って呼称は避けていただきたかったが)。スタンダードからアイヌ語、ジャパニーズ(あえて日本語に訳したもの)、あと少し路線の異なるものとしてガチ恋口上や「うりゃ、おい」の掛け声、これらも人数分収録されていて、たぶん現在世界で唯一の充実したコールライブラリってことになるかと。
仕事で一瞬関わったときにPPPHくらいは知りましたが、あとにも先にもそれっきりなので、もろもろ情報見てると新鮮な気分になります。

8名のキャラクターがこの製品専用なのか、それとも既存の何かから製品が派生したのか、その辺はよくわかりません。美麗イラストなので、見て惚れる人もおられるかもですね。

これからこの種類のライブラリはある程度定期的に制作、リリースされていくと思います。
まだ海外への販売には結びついてないようなので、これが現実的になってくると色々と潮目が変わってくる可能性もあります。声ネタばっかりに当面なる…かもしれませんが、これを機にKSPを習得する人が増えれば、声以外にアニメその他の日本ならではのサウンドコンテンツがKontaktライブラリー化されるなどして、海外の好事家に買い求められるようになったり。
あとは、そうした製品のマニュアルや内容説明を少なくとも英語で行う能力を持った人材とか、我こそはって人はぼちぼち肩慣らしをしておいてもいいんじゃないかなと思います。

情報

  • Kontakt 6.7以上(Kontakt Player対応)
  • 20.5GB
  • 定価¥32,780、イントロ価格¥22,946