The Really Useful Piano Poster looks really useful | MusicRadar で取り上げられているように、Kickstarterで3/26にプロジェクト開始された” The Really Useful Piano Poster “が3/31現在ですでにおよそ半分以上募金を得ているようです。
これは、48種類の一般的なスケール、60種類のベーシックなコード、それから幾つかの基礎的な音楽理論を1つのポスターにまとめたもので、$2,104がゴールの金額と設定されています。
すげー高くね!?と一瞬思いましたが、サイズが数種類あって、デザイン料やら印刷代、送料なども考慮すると妥当な金額かなとやや納得。
たぶんあと1週間もしないうちに目標金額達成するでしょうね。
30年も音楽やってくると、昔どういうところで躓いてたかってのを忘れつつありそうだ、と最近個人指導したり相談受けたりする中で身につまされることが何度かありました。
音階は、音程差を数えていくのがイヤなら覚えちゃう他ないよねと思ってるけど、イヤだって人はいます。
そこはすっ飛ばして行きたい? ならとりあえず全部白鍵だけ使うことにして、トランスポーズ機能使って作っちゃおうかと諭したりもするのだけど、それもカッコ悪いからイヤだ、と。
そういう生徒さんは向かないから切っちゃったら?なんて言われたりもして、でもここに何か面白いアイディアを持ち込めたらいいよなと考えつつ過ごしてます。
The Really Useful Piano Poster と言うだけあって、やっぱりこうアンチョコを使うのは魅力なのかな。
あの勢いで募金が増えていくってことはやっぱりそうなんでしょうね。
思い返すと音楽の入り口は自分の場合コードでした。
ある程度メロディー作れるようにならなきゃなんて気持ちになったのは最初の会社を退職して著作権フリーのBGMを作る仕事をし始めてしばらくした頃。超遅い。
ちなみに訓練と称して大学の頃に1週間で20曲くらい作ったことはあったけど出来の良し悪しは自分でしか判断してなかったわけで、著作権フリーのBGMを月に12, 3曲作るお仕事やってた頃に各曲をメロディーでしっかり区別しなきゃと思い至ったのでした(BGMである以上、一定の完成度を保ちつつもメロディーのアピール度を抑える必要がある;分野によるけど今の時代あまりそこを気にする必要なさそうで、でもその代わり既存の何かの曲に似せたほうが評価高いっぽい)。
それ以前が、事実、自分もバンドスコアの後ろの頁にあるコード名のアンチョコを首っ引きで見てどうにか弾いてたわけだから、同様にスケールや理論のアンチョコはある特定の過程で必要なんでしょう。
スマホやタブレットでアンチョコを開いたまま演奏できたりする今はラクなのかもしれません(とはいえ電子書籍だと人物紹介ページや事件現場なんかの描写ページに指を挟んで時おり見返しながらストーリー読んでくみたいなのは難しいけど)。
当時はいちいちスコアページとアンチョコを行ったり来たりしなきゃいけないのが面倒くさくて結局「覚えちゃえ」って感覚になったんで。
便利になれば便利になるほど、ローテクなもののニーズも高まるのかな、という気はします。わかんないけど。