Sugar Bytes “Factory” Review💭

Sugar Bytesの Factory 、ご提供いただきました。
Sugar Bytes社製品だとうちのサイトでは過去にAparilloを取り上げた(Sugar Bytes “Aparillo” Review 💭 – makou’s peephole)ほか、既に持っているEffectrix、Artilleryが扱いやすい。
ユニークさで他に類を見ない準老舗と認識しています。

メーカーサイトでは定価$139での販売(ただしiPad用はフリー)で、
Audio Plugin Dealsでは7/21までのセールで$59.99、
Plugin Boutiqueでは$99となってます。
※金額を選択してググると日本円への換算結果が表示されます。
※Audio Plugin Dealsでのセールは終了しました。

紹介動画を見るとBleepからWobbleまでと守備範囲が広く手堅い印象。
しかしながら起動直後の音色は少々腰砕けで、ひとまず画面を見ても何のこっちゃか全くわからないのでプリセットをあさってみることにします。

音質とサウンドの印象

全体的な音質はまずまずで、低音を鳴らした際の高域もしっかり出ています。
プリセットを見渡すとSynthpop、Synthwave方面に強い感じではあるけれども、オシレーターがユニークな仕組みなので結局幅広く使えそうではあります。
とはいえ現代的な音を作る仕組みを備えてはいるものの、プリセット音色はPCが非力だった頃の音色がそのまま高音質で鳴るようになったみたいな、新鮮味をちょっと欠く傾向あり。
ビシッと引き締まった音は自前で作るか、何らかの別なプリセットサウンドの登場を待つ必要があるかもしれません。
オシレーターがモノラルなので、ステレオ化させるためにはエフェクト依存度が高め(リバーブの質感は低め)、またポリ数の明示がありませんがおそらく8ポリで、ユニゾン発音によって実際のポリ数が減る仕組みで、これがイヤな人は手を出さないほうがいいかも。

ユニークと書いたオシレーター部。
単純波形に対してはそのままノブで制御、Wavetableに対してはさらに階層を下りて指定してそこでノブで制御と、まどろっこしさはあるけれども、考えようによってはフレキシブルとも。
加工エンジンとそのオプションとしてはSync、FM、Formant、Jitterがあって、基本的に「おとなしい音の倍音配列を変化させてキツい音にする」使い方になると思われます。
一部のWavetableシンセや低価格のシンセでありがちな中域のゴワゴワした歪み(Wavetableの基準サンプル数とWaveshaperの掛け合わせによる副産物じゃないかと考えている)がFactoryにないのは、たぶんWavetableのIndex同士の干渉が起きにくくなるよう丁寧に設計した賜物と思われます。
ふだん使ってるシンセで汚い歪みに悩まされてる人には有り難い。
もっとも、ゴワゴワした歪みをふだん実感できてない人にとっては「なんだ、これ、迫力ねえなあ!」って感想になるかもしれません。

フィルター部分は無難な11種類が揃っていて、特筆すべき点なしです。

モジュラー部分

右側のパッチ画面、いわゆるモジュラー部分は送り量が○の大きさでわかるのでRolandのSystem-100なんかよりは把握しやすく、すぐに慣れます。
この先あわよくば本物のモジュラーシンセに手を出すつもりの人にとっては訓練材料にもなる…かな。

下のスクショのダイス機能は、1クリックでランダムに設定が変わるよくあるタイプのものと違って、転がして段階的に設定を変えられる仕組みで、思いのほか面白いです。

ものすごく音がいいというわけでも、ものすごくヌケがいいというわけでもありませんが、確実にFactoryでしか作れない音やアーティキュレーション(Factory内ではアーピキュレーションとされている)があるので、しばらくデモ版を触ってみて自分の作風と合うかどうかで判断していいと思います。

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