Soundiron の最近のいくつかの製品など

Home / サウンド / サンプルライブラリー / Soundiron の最近のいくつかの製品など

漠然としたタイトルですいません。SoundironからNFRなどいただいて使ってたら、凄いやん!と思う割に、活用するにはコツが要りそうだと感じたので、取り上げてみる次第。
ほんと、サンプルライブラリー系はデモ版が無いことが多く、推しづらいんですよね。

まず何より製品が多すぎてどれが新製品なのかわからん問題があり、NEW!をクリックしても最新4製品だけ表示されます。うーん…。

ここんとこ忙しかったり急に予定が変更になったりで、ろくすっぽ記事更新できてませんが、それはさておき…。
おそらくXylophone以降かと思うのですが、インターフェースが共通化してきているようで、多くのSoundiron製ライブラリーにおいて最低2つの楽器レイヤー、加えることのアンビエンスパッド、そして最後に信号音系のシンセ音と、合計4レイヤーを鳴らせる仕組みになり、通常使用においては楽器レイヤーを使い、ちょっとアンビエントっぽく使うならアンビエンスパッドを加える、そんな使い方が想定されているように見受けられます。

Pz-LinkCard
– URLの記述に誤りがあります。
– URL=
Pz-LinkCard
– URLの記述に誤りがあります。
– URL=
Pz-LinkCard
– URLの記述に誤りがあります。
– URL=
Pz-LinkCard
– URLの記述に誤りがあります。
– URL=
Pz-LinkCard
– URLの記述に誤りがあります。
– URL=
Pz-LinkCard
– URLの記述に誤りがあります。
– URL=

上に挙げたのは直近でチェックさせてもらった製品群で、正直言ってパッと見では魅力に乏しい。いつ使うねん、ってとこが大きい。

メーカー「SOUNDIRON」の製品一覧 | SONICWIRE
重厚なクワイアから、大迫力のパーカッション系音源、金属やワイヤーをテーマにした音源まで、シネマティックな楽曲にマッチするKONTAKTベースのライブラリを展開しています。中には、内蔵のFoleyサウンドを収めた前衛的なライブラリや、へヴィーメタルのボーカル素材を収録したライブラリ等、今までなかった希少なタイトルもあります。(所在地:米国)

このうち、Voltage Bass, Sunroom Upright Piano, Drone Flutesについては上述したような典型的なSoundiron製ライブラリーとなっていて、いずれも各楽器のサンプルをそのまま使う限りじゃ順当な、悪く言えば十人並みな出来に思えたのですが、アンビエンスパッド部分が充実しています。つまりは、生楽器の代理としての役割よりも、PCMシンセとして刺激的。このアンビエンスパッドは、各製品共通した内容ではなく、ベースならベース由来または相性のよい抽象サウンド、ピアノならピアノ由来または相性のよい抽象サウンドが収録されているため、適度に混じえて適当に弾くだけで良質なアンビエント曲になると思いました。むろん、アンビエントが好きでない人も多いと思うので万人にオススメなどと言いませんけど。

Drone FlutesとCore Microに関してはフレーズサンプルが膨大に収録されている上、KontaktのTimeMachineの分析が介されるので、変にサンプルパックを購入するより断然コスパが高い。好みに合うかどうかは別として、Drone Flutes内のフレーズサンプルは、既に廃盤となってると思われるZero-GのEthnicシリーズを彷彿とさせます。ワールド系の木管楽器のサンプルは(中東のものを除いて)需要が低いせいもあって手に入りにくい。そのわりに膨大に収録されているので、今後10年は使い倒せるんちゃうかと思ってます。

ドラム製品2つありますが、まったくタイプというか用途が違って、特にDrums of St. Paulはドラムのサンプルライブラリーと思わないほうがいいかもしれません。バスドラとスネアとタムの生音と、聖堂内で近距離で収録した残響と、遠距離で収録した残響が、先に記した仕組みを使って別扱いで鳴らせるんで、だいぶ突拍子のない音が得られます。意欲作というか問題作というか。全然嫌いじゃないですけども。
もう一方のKnockout Drumsは、この中じゃいちばん値が張るのかな? そうでもないのか…。これも音色の好みはあると思いますが、独立したドラム音源に匹敵する機能体系を持っているんで、だいぶビックリします。ちなみに、スネアのセレクト内にTimbaleと書かれてますが、たぶんCaixaじゃないかと。

最後、上で少しだけ触れたCore Microについてですが、Soundironの旧作中のめぼしい音を見繕ってレイヤードで鳴らせるようにしたものって感じです。めぼしい音と書くとショボそうですが、まあそこそこ贅沢な内容で、全般的に今日取り上げたものはアンビエントのニュアンスを持ちますが、ある種その典型としてCore Microがあると思います。モヤモヤした音ってのでなく、非常にピュアで、雰囲気醸成の用途に向くというか。ゲームの進行系の効果音(OK、NG、セレクト、得点など)やサウンドロゴを作るのに向いていそう。

万人に推せるものでもないとは先ほど書いたとおりで、だけど各製品の製品名通りとらえないほうがいいとだけは確実に言えそうです。製品名よりも奥行きがだいぶ深い。
食指動きかけの方がいらっしゃったら、参考まで。