Sononym は似たサウンドを探すのにうってつけ

サウンド素材全般をさまざまな指標で分析してリスト管理できるサンプルブラウザー Sononym のご紹介。
同義語(synonym)をもじったものですね。

この分野の話題が最近立て続いた中で、現状いちばんよく出来てると思います。
さらにいいのが登場するのを期待しようかくらいのちょっとした流行りになってますね。

フリーやトライアル版での配布(サイト)が多いのも助かります。

コンセプトは下のスクショのように初回起動画面に示されます。ざっくり訳しました。

自宅や近所、移動先で収録した効果音のフォルダを突っ込んで試してみます。

けっこうアカデミックなとこあるので躊躇する人も多そうですが、物足りない管理ソフトを使うよりも(先ほどの説明に記されている通り)意外性の発見に役立てられるのでぜひ試してみてほしいなあ。
音楽制作のヘルパーに使うもよし、音効制作のヘルパーに使うもよし。

とはいっても、似た音を探すときってファイル名や波形その他の情報を見てわかるもんじゃなく実際に音を聞かないとわからない(さもなくば暇に飽かせてよほどメタ情報を充実させて参照するとか)わけで、自動的に似た音をリストアップしてくれるならそりゃ手間が省けて有り難いことこの上ないのだけど、そのぶん掘り出しもんを見つける機会は減ります(先のスクショでの説明における偶然性とベクトルが違います)。
端的な例でいうと、Sononymをずーっと使い続けていて一度も候補に上がってこない音素材ってのがいずれ傾向の産物として出てくるはずです。堅実性だけを見れば非の打ち所がないのだけど、結果には驚きを欠くと言えます(極端に言えば)。驚きのない産物は消費こそされ人気は出にくい。
だいぶ前にTwitterに書いた、牛の鳴き声を作るために猫の鳴き声を1/4速で再生させるみたいな工夫をSononymはおそらく支えてくれない。ツールが堅実であればあるほど使用者の能力に結果が左右されるってことですね。
便利は便利だけど使用者は使用者で発想力を培うのを怠らないようにするとか、完全には頼りにせず手間はかかっても時おり人力でライブラリーを探検してみるとか、何らかのポリシーを築いとく必要があるなと思わされました。ふつうに使うぶんには充分ですよ、もちろん。

なお、上のスクショに書いたとおり、日本語名ファイルの表示はまったく問題なしだけど、コレクションなどSononym内で日本語を打ち込むケースに対応不充分です。よくある、漢字変換時のReturn(Enter)を決定とみなしてしまうアレ。

で、個人的に気になるのは、このSononym技術はあくまで取っ掛かりであって次に何を生む礎になるのかってこと。
便利ツールとして使いまくるけれども、「それを踏まえて」が醍醐味なんすよね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です