Session Loops “DrumNet”
先月末にお目見えし、国内での取り扱いも開始されたSession LoopsのDrumNet。トライアル版を試したりなどできたので、レビューがてら取り上げます。
Generateボタンを押すたびに最大8つのドラムサンプル(サンプル長は400ms前後固定)が生成され、個々にピッチやゲイン、EG、ハイパス、ローパスなどを設定し、MIDI経由で鳴らせるというもの。キックやスネア、リム、ハットなどカテゴリーは8つのドラムパッドにそれぞれ指定できるので、ちょっとひねった使い方も可能。
シーケンスパターンは自作したりプリセットを使用でき、Note Repeat(ディバイダ)、ベロシティなど16または32ステップぶん指定できます。
少し残念なのは、今のバージョンでは複数のパターンを記録して再生時に切り替えながら鳴らすみたいな、一般的なリズムマシンやシーケンサーのような使い方ができないこと。とはいえ作成したパターンをMIDIやオーディオデータでDAWに書き出して好きなように編集できます。なので、シーケンサー部分は、こう打ち込んだらどう聞こえるかのプレビュー用途と考えたほうがいいかもしれません。
また、ドラムサンプルの再生長がさすがに短すぎ。サンプルインポートにも対応していますが、長いサンプルをインポートしても400msに切り取られてしまうので、再生用のシンプルなサンプラーと考えるのも無理。生成される音がいいのに再生長で縛られるのはなにか理不尽な感じがしますね。