Reason Rack Pluginの MIDI OUT 機能

Reason 11.2アップデートにより、新しくBeat Map機能によるリズムの構築、Reason Rack Plugin内のRedrumやDr.OctoRex、Matrix Pattern SequencerからのMIDIデータ書き出し機能などが行えるようになりました。
改めてReasonアプリはVSTのみ対応で、Reason Rack PluginはVST3のみでの動作のようですね。ん?

Reason/Suite/Intro/Lite 11.2 released! – Reason Studios
Reason/Suite/Intro/Lite 11.2 released! – Reason Studios(https://help.reasonstudios.com/hc/en-us/articles/360011825220-Reason-Suite-Intro-Lite-11-2-released-)

Beat Map機能は、意味があるのかないのかもわからない等高線の図に好奇心がくすぐられます。
あんまり期待しすぎると拍子抜けするとは思いますがね。

この、新しくインストゥルメントデバイス群に加わったMIDI OUTのUsageがLogic環境だとわかりにくいよなあと思ったのですよ。

MIDI Export

MIDI Export
MIDI Export
Shuffleはこの値になる
Shuffleはこの値になる

打ち込んだパターンを書き出しできるデバイスの左下(スクショ内の赤丸)には青い付箋のような書き出しボタンが表示され、これをDAW画面にドラッグしてMIDIデータとして貼り付けることになります。

ちなみにReasonはShuffle初期値(62%)はLogicにExportしたMIDIデータを参照する限り、裏拍のサブディビジョン値が55になります。
もしReasonのShuffle値と合わせたいならば、LogicのTime Quantize値を1/16 Swing Cにし、Swing値を25にすると端数無しでピッタリになります。

LogicでReason Rack Pluginは4箇所に

Logicの仕様上、Reason Rack Pluginは4箇所に散在しています。

AU音源
AU音源
AU MIDI制御エフェクト
AU MIDI制御エフェクト
MIDI FX
MIDI FX
エフェクト
エフェクト

音源として使うならAU音源。エフェクトとして使うならエフェクト。エフェクトをMIDIノートでコントロールするならMIDI制御エフェクト。アルペジエイターやスケール&コードを使うならMIDI FXとして呼び出します。
見た目は一緒ですが、MIDI FXやエフェクトではRackに音源デバイスを読み込んでも音が出ないどころか、場合によってはこれらを挿したチャンネルの音が出なくなる場合があります。用途に注意したい。

MIDI Outデバイスについて

冒頭の動画ではAbleton Liveを使ってReason Rack Pluginの操作説明をしていて、1:30辺りからの早口説明は「こう組み立てるとReasonの音源デバイスとPlayerデバイスを機能的に併存させられる」って話。

Ableton Liveだとこうで
Ableton Liveだとこうで
Cubaseだとこうかな
Cubaseだとこうかな
Logicだとこう…?
Logicだとこう…?

Logicだと原則、MIDI信号を他のチャンネルストリップに送ることができないので、MIDIエンバイロメントでも噛まさないと難しいのかなと考えてます(単純な見落としはあるかもしれない)。

あとAU音源としてのReason Rack PluginをプリセットとしてたとえばMIDI FXにコピペすることはできないようなのですが、Reason Rack Plugin内のデバイスを個別にコピーして他のReason Rack Pluginにペーストしてやることはできるので、面倒だけどAU音源としてのReason Rack PluginとMIDI FXとしてのReason Rack Pluginとで地道に同一の設定を作って稼働させれば、似た感じにはできそう。

MIDI FXで作ったフレーズのMIDIインポート

これも動画中でAbleton Live上で行われている、Playerデバイスによってフレーズ化されたものをDAWにMIDIデータで吐き出す方法としては、以前紹介したMIDI FX Freezeを使うか、IACドライバーを利用して一度外部を経由するかでLogic上で対応可能。

MIDI FX Freeze (free)
MIDI FX Freeze (free)

MIDI FX Freezeは、Freezeボタンを押してからLogicを走らせて、それからウィンドウの右側に現れるMIDIというアイコンをLogicのメインウィンドウにドラッグしてやるとOK。
古いバージョンもしくはバグで内容がおかしくなることもあるので、メインウィンドウにドラッグしてからは内容を要確認。

IACドライバーに関しては、Audio MIDI設定のMIDIスタジオ設定に見えるIACドライバをダブルクリックしてオンラインにし、送り元の外部MIDIトラックと迎える側の外部MIDIトラックを用意してキャプチャしてやる方法があります。

IACドライバを経由させたMIDIデータキャプチャ
IACドライバを経由させたMIDIデータキャプチャ

でも、この辺りの動作、いずれLogicでスッキリ仕様を変更してくれるかもしれません(古いプロジェクトファイルが開けるのかという不安がありますが)。

CVについて

古くからReasonを使ってる人にとっては蛇足ですが、背面のCV結線を活用できます。

MIDI FXとしてのReason Rack PluginにSubtractorをLFO用だけのために挿した
MIDI FXとしてのReason Rack PluginにSubtractorをLFO用だけのために挿した
SubtractorのLFOをMIDI OUTデバイスのCV1につないだだけ
SubtractorのLFOをMIDI OUTデバイスのCV1につないだだけ

上のようにSubtractorのLFOをMIDI OUTデバイスのCV1の値を変化させるためだけに機能させられますし、

CVマージャーを使ってLFOの動作に変化をつけることも
CVマージャーを使ってLFOの動作に変化をつけることも
CVマージャーを使ってLFOの動作に変化をつけることも
CVマージャーを使ってLFOの動作に変化をつけることも

CVマージャーを使ってLFOの動作に変化を与えることもできます。
先日の記事(Reason Rack をFXスイッチャーとして使う – makou’s peephole)のようにGate等でコントロールもできるのではと思いましたが、試してないけどそれはこのままじゃ厳しいっぽい。


Reason Rack PluginとしてReWireよりもホストアプリとべったりな動作するをようになって可能なことが極端に広がりましたが、MIDI OUTデバイスが加わってさらに地平線が遠くなった印象があります。すっごい考えさせられてます。
とはいえ、Ableton LiveやCubaseだと結線が比較的シンプルなものが、Logicだと複雑に見えすぎるだけかもしれず、単純に自分の脳キャパが萎んだだけにも思えます。
改めてシンプルに捉え直して、手順もシンプルに組み立て直したほうがいいだろうと思いました。


ちょうどキャンペーンみたいなので、リンク貼っときます アップグレード版はご自身の環境が対象かどうか、くれぐれもご確認を。

あと、日本語のオペレーションマニュアルはここ(https://help.reasonstudios.com/hc/en-us/articles/360002216673-Reason-Documentation-and-Help-Files)。