Ableton Liveでのリアルタイムレンダリング

Sonic Bloomで、Ableton Liveでのリアルタイムレンダリングを強制的に行う手法が紹介されていました(Ableton Live Insider Tips: Force Real-Time Rendering to Check for CPU Dropouts & Disk Overloads | Sonic Bloom)。

AbletonのKnowledge Baseにも実は記されていて(How to render audio in real-time – Ableton(https://help.ableton.com/hc/en-us/articles/209067709-How-to-render-audio-in-real-time) ; 日本語版では見当たらない)、リアルタイムレンダリングよりも高速な書き出しであるオフラインレンダリングがデフォルトの動作となっているけれども、External Audio EffectをトラックにロードしてそのAudio Fromに何らかのトラックを設定すれば、ドロップアウトを自動検出して書き出し直すこともできるとのこと。

(1)External Audio Effectをトラックに配置する
(1)External Audio Effectをトラックに配置する
(2)ここではAudio Fromを1/2に設定した
(2)ここではAudio Fromを1/2に設定した
(3)開始準備画面
(3)開始準備画面
(4)書き出し画面
(4)書き出し画面

近年よく行われる、ギター用のコンパクトエフェクターを使用したトラックメイクの際にはExternal Audio Effectが重宝しますし、アウトボードを使って曲をマスタリングしようなんてときにも有効ですね。

また、これは試せないので憶測になりますが、使用するMac, PCの性能によっては、制作中のプロジェクトに重めのプラグインを追加したときや、システムサウンド等によるインタラプトでドロップアウト、ひどい場合にはオーディオバッファが枯渇して同期落ちしたような音になるときがあって、そんなときに、バッファが空になるまで放っておいたりAbleton Liveを再起動したりなんかせずに、一時的にこの処置を施すことでクリーンアップすることもできるのではないかと思ってます。