Logic Pro : Sampler (EXS)でリリースを切る

ピアノ音色のリリースを短く切る手法をここ数年よく耳にするのですが、Logic Proの Sampler (旧EXS 24)のピアノ音色は、エンベロープをいじってもリリースを完全には切れません。簡単に実現する方法を書いておきますね。

Logic Pro : Sampler
Logic Pro : Sampler

SourceにMaximumを設定してAMP EG(ここではENV 1)のReleaseをマイナスに振り切らせればいいです。図中のてにをはがおかしいのはご愛嬌。

本物のピアノの高い音域のミュートの効かなさを、Samplerが再現してるのですが、方法が音色ごとに一貫してるわけではないようなのですね。
上のスクショの場合、Envelope 1 OffsetのRって箇所をまとめて0に設定しちゃえば同じ結果が得られるのですが、他の音色でも同じかというとそうともいい切れない。なので、MatrixにMaximumで設定しちゃうのが手っ取り早い。
これによりたとえば純正の、ピアノとストリングス、ピアノとパッドみたいにレイヤーされた音色もまとめてリリースをカット可能と。

Noise Gateを直接またはサイドチェーンでインサートしてリリースを切る方法もあって自分もよく使うのですが、この場合、強弱のあるピアノフレーズだとゲートで制御しきれなかったり、連続する音符だとリリースが残ってしまうなど、(意図的にその効果を活用する目的がない限り)不便ですんで、Matrixのほうで処置しちゃうのが得策ということです。