liftFX を作った人はたぶん口が堅い

今日もあまりふだん扱わないFX系音色用のプラグインを取り上げてみます。
Boom Libraryの liftFX ですね、こちら。
一瞬、SpitfireのLABSかなと思っちゃう見た目ですけど、結果似ちゃっただけでしょう、おそらく。

コンセプトというか用途自体は特に珍しいものでもなく、EDMでありがちな上昇下降系エフェクトを発するソフト音源で、プリセットとしてかなりのバリエーション(後のスクショ参照)が用意されていて、定価$89がイントロ価格で$71.20となってます。

Progressの箇所、それと最下部のLowcut, Highcut, Volume、あとその上部に4つ並んだパラメーター(Macro)を好きにコントロールでき、そのコントロール方法はというとプログラム既定の再生方向とリバース、オートメーション、ModWheelと4種類から選べる、つまりタイムストレッチによる音質劣化の心配なく尺を変更できる、そういった気の利いた作りになってます。ちょっといじったら劣化する素材た〜っくさんありますからね。
パラメーター(Macro)群は選んだプリセットによって項目が変わり、上のスクショだとLow Impact、Noise FDBなどと並んでいますが、別のプリセットではBlurrrだのMake Tonalだのと全く別のコントロール項目に切り替わります。

ノイズ系の音色についてはどの音程で鳴らそうが結果は一緒で、シンセ音が混じったような音色はMIDIノートナンバーに対応します。またノート長(デュレーション)はMIDIのノート・オンとノート・オフにきっちり従います。
音色によってはノート発音中にプリセットを切り替えても音が途切れずに新しい音色で(途中から)鳴り続けますね。意外と面白い。ただし、プリセット音色リスト自体はオートメーション対象じゃないので、さすがに実用はできません。

劣化なく調整できるFXってお得感があるので、今作ってる曲に見合うのを探すために色んな素材販売サイトを巡ったり、手持ちの大量の素材を漁ったり、素材販売のサブスクリプションサービスに登録して探しまくったりするくらいなら、liftFXを手に入れてまずは元が取れるまで使いまくるほうが効率よさそう。
僕の場合こういうFXは(仕事にもよりますが)一から作っちゃうので、たかだか一個のFXを作るのに疲弊してその日の作業を終えちゃったりします。手持ちのこの手の素材もそんなに大量に持ってるわけでなく、ちょうどいいのを探すのも四苦八苦なんで(勧めといて何ですが)ちょっと食指が動きかけてます。

記事題に書いた「口が堅そう」ってのは、これだけの種類のプリセットを鳴らす仕組みが、一切見えずブラックボックスの中にあるということ。
LFOをくぐらしたり、Stutterエフェクトが噛んでたり、上昇下降のエンベロープだけでも決して1種類じゃないでしょうし、中でおそらく構造を丸ごと切り替えていて、だけどそれを一切表に見せない。
こういう開発者は、なんだか人として信用できそうだなと思ったんです。

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