Labris DSP “LX20” – 入力音をシンセ化

こちらもローファイな音色を繰り出すもののようで、入力されたオーディオ信号を分析加工し、レゾナンスの効いた…というか、どちらかというとフェイズディストーションらいくなシンセに変えてしまうプラグインエフェクト、 Labris DSP による LX20 。

映像を見るとギターシンセのようなものかなと思っちゃいますね。macOS対応で、現在$29.99。

追記

大変ありがたいことに、作者の方からご案内メールをいただきまして、めでたく LX20 の動作チェックをすることができました。
購入される方はGumroadで金額を入力して、Paypalかクレジットカードでお支払いください。ダウンロードURLとライセンスキーがメールで知らされます。

オーディオに対して直接かけられるもので、一般的な楽器の音であればパーフェクトにシンセ音に変更されました。思った以上に正確。
もちろん、元が複雑な音であるほど難しくなるようで、レイヤーされたシーケンスフレーズや、深いリバーブのかかったフレーズに対しては、調性を保ってはいるもののややこしい音になりました。また、ボーカルフレーズなど素で倍音が激しく変化するものにおいては、オクターブ上を鳴らすピッチシフターみたいな効果が得られ、使い方や対象次第で今までにない表現が可能になると思います(発音を聞き取ることはできなくなりますが、それは他の多くのソフトも同じ)。
ふつうに考えて、複雑な音をわざわざ入力することはないでしょうから、制御が難しいみたいな不満を持つことは実際にはほぼないでしょう。
つまり実用性の落とし所が的確で、これ以上変数要素が多ければ手に余るし、これ以上要素が少なければ物足りなかったと思われます。

今のところ、この一本のソフトを見ただけなので、作者の方の目指すところはわかりませんが、将来的にまた面白いものを作ってくれそうな気がします。