Googleの作曲AI、MusicLM

Googleの作曲AIが昨日の未明から話題になっていて、かなりの実用性と制御性に期待が高まりつつも、「さまざまリスクを考慮し、MusicLMを一般向けに公開する計画はない」と伝えられています。
Attack Magazineは、彼らが二の足を踏んでいる理由は倫理的なもののほかに著作権に関わるものと推察しています。そりゃそうだろうではありますが、実験によればおよそ1%が学習元からの直接的流用であるそうで、そりゃたしかに危なっかしいな、と。

ただ考えてみりゃ人間の場合、1%じゃ済まない量で直接的流用が起きてそう。
作曲AIと並行で、流用/剽窃を検知してくれる技術が育っててくれたらよさそうだなあと。
とはいえ剽窃かパロディかオマージュか、方法論の踏襲/流行か、これらはAIといえど判断しきれない気もします。

将来的な著作権侵害を気にせず無制限に学習元を選択できたほうが技術の進歩は速いのだろうなあと素人には思えるのですが、かといってどうにか築いてきた倫理的な規範がこれらの技術成果によって有耶無耶にされる(その時点の話ではなくその時点以降への影響の話)のも好ましいことではない。

私見ですが、現状、音楽分野のAIは「できかけのものを良く形成する」方面に使われていて、すごく順当な気がしています。