デジタルネイティブ以降の DTM 認識のこと

晩飯の後にぼーっと考えごとをしていた。

2000年より少し前に第一次のDTMブームがあって、あの頃はGMだのXGだのGSだのが専ら国内で花盛りだったものの、歌は鳴らせませんなどと言っていたものだ。
ブームって廃れて無くなったりもするけれど、それから大体10年くらいでボカロきっかけのDTMブームがまた訪れて、歌も打ち込めるようになった。
その間、海外の楽器メーカーが消えたり吸収合併されたりもしてるんで、栄枯盛衰の一端なんだろうけども。

10年一昔。
僕にとってのDTMって、ネットっていう舞台の上に存在していたようなものだったが、10年下った人にとってはDTMが舞台でその上にボカロやらガジェット調楽器が存在しているようなものなのだろう。
DTMって言葉自体は生きてるけど、今の子たちにとってのDTMの認識と僕のそれとはおそらく違う。

同じ言葉だけど環境が違うから認識が違うかもしれないというのはうっすら感じていたことなので、大人の科学さんのムックに解説記事を寄せたときには多少慎重に綴った(つまり、僕が提示するDTM上の諸注意なんかは的のズレ以前に位相がズレている可能性があると思ったので)。
ボカロ自体ももうじき10年経つんで、同じ調子で考えればだが、それを一つの環境(ここでいう環境とは動作環境じゃなく土壌みたいなもの)として動く新たな何かは芽吹いていておかしくなさそう。

同人音楽というのが可能性あるけれど、必ずしも音楽の分野とも限らず、Oculus Riftみたいな仮想的なものかもしれないし、メディアミックスそれ自体がそうなのかもしれません(メディアミックス自体は以前からある概念ですが)。
ノーマークの伏兵が飛び出す可能性だってありそう。

その新しい何かにメーカーなりメディアなりが恒例のごとく大挙するとか、無視してマイペースを貫くとか、あるいはその軸ですら考えないのが正しいOR正しくないとか。
勘の鋭い、もしくはリサーチに余念のない業者はおそらくヲチしてると思うし。
来年辺りにはシルエットくらい見えてくるかもなあ。
少なくとも自分の観測している範囲にはないだろうなという気はしますが。

Ingress(やったこともやる予定もないけど)ってなんだか潜在性ありそうね。
希望的観測。
…そんな徒然事。