Best Service “Celtic Era 2” – フレーズMIDIも収録

Celtic ERA 2 | Best Service | bestservice.com
Celtic ERA 2 | Best Service | bestservice.com

老舗 Best Service がケルティック、アイリッシュのサンプルライブラリー Celtic Era 2 をリリース。
サンプル再生エンジンはMAGIX社製(?)の”ENGINE”。使ったことがないので全く保証できませんが、Kontaktで不可能な操作が可能になっているなら歓迎。

他社製品も扱うBest ServiceのWebサイトなので見づらいのですが、Eraシリーズはどうやら古楽器や民族楽器を中心に扱うものらしい(16 bit Eraみたいなのも引っかかるけど、これはVPS Avenger用の拡張パック)。民族楽器特有の奏法や古楽器特有の調律がENGINEだとカバーされるみたいなメリットがあるのか、あるいはそれらをあえて無視して現代音楽に合うサウンドに仕立てて出力できるのか、この辺りは製品紹介動画で確認しとく必要がありそう。

うーん、そうか。ユーザー側に楽器と演奏の知識がそれなりに必要っぽいですね。

Celtic Era 2はそのEraシリーズにおける前作Celtic Eraの続編で、Eduardo Erilonte氏の持つ楽器を、きちんとした演奏家に演奏してもらった上で収録しています。収録サンプルがラウンドロビンを含めて増え、音質も整え、フレーズMIDIも収録したとのこと。
民族楽器もののサンプルライブラリーであっても、きちんとした演奏家を雇っていないために期待の内容を収録していない製品もあるので、老舗デベロッパーであり、コレクター(プロデューサー)と演奏家の名前、あるいは楽器の正しい名称が記されており、シリーズ製品である、というのは導入を考える際の大事なポイントになります。
これからソフト類も値上げするでしょうし(App Storeの値上げのニュースも出ましたし…)、円安も当面は収まらないと思われますし、値段に見合ったものを手に入れるには今まで以上の目利きが必要になりそうですね。

収録楽器は、若干省略しますが、Asubio(アスビオ; 南米のオカリナをこう称するようだが…), Galician Ocarine(ガリシアオカリナ), Whistle(ホイッスル), Tin Whidstle(ティンホイッスル), Irish Flute(アイリッシュフルート), Breton Bombarde(ブルトンボンバルド;ダブルリードでシェーナイ/シャーナイっぽい音), Gaida(ガイダ、ガリシアバグパイプ), Highland Pipes(ハイランドパイプ), Uilleann Pipes(イーリアンパイプ), Concertina(コンサーティーナ; アコーディオン/バンドネオンの一種)、Acoustic Guitars, Irish Bouzouki(アイリッシュブズーキ), Banjo(バンジョー), Celtic Harps(ケルティックハープ2種), Celtic Zithers(ケルティックツィター2種), Fiddle(フィドル), Bodhrans(ボゥラン バウロン), Scottish Snare Drum, Tom, Bass Drum。あと古楽器として、Carnyx(カーニクス), Cornu(コルヌー), Dord(ドルド), War Horn(ウォーホーン)と記されています。
笛類の説明はケルトの笛屋さんのサイトが勉強になります。

ケルトの笛屋さんはアイリッシュ音楽などで演奏される「ケルトの笛」の販売サイトです

収録楽器名が正しく記されているかも製品のクオリティを判断する一つの目安ではあるのですが、そもそも英語圏にとっても異国の楽器名を表記するにあたっては多少の揺れがあります。
とはいえ、製品ページに記されたBodrahnsとはBodhránsが一般的(ググると「もしかして」が出るあたりで判断できる)であるのと、製品概要に記されたCranyxはCarnyxが一般的(収録楽器欄では正しく記されている)でなおかつ古代のWar Hornの一種なので「何故区別したし」といった所感はあります。

この製品に関するレビューはほとんどまだ見かけておらず、個人的に頼りにしていたとこも製品紹介のみで終わっています。そうした中、音楽家生活についての記事を中心とするStrong Mochaは、ケルティック/アイリッシュの歴史にも触れながら事細かに説明しておられ、感服しました。

Celtic ERA 2 by Best Service: A Review of The Sounds of Celtic Myths

元の製品の説明中にも見られるEmerald Isleは、カナダの地名にもあるようでググってもイマイチだったのですが、海外の一部サイトによると、平和に思われがちだが古くは好戦的で、緑の地を血の赤に染める含意がEmerald Isleって言葉に備わっているとのこと。もっとも、これはだいぶ端折った話だし、他のサイトだとまた違う解釈のものもあると思うので、参考程度ですが。

情報

  • macOS, Windows対応
  • AAX, AU, VST2, Standalone対応
  • 定価€259、アップグレード価格€99

VST3には非対応っぽいので、Cubase環境の方は注意。