Trusted Audioというサービスが開始された模様。
これはオーディオファイルにWatermark(透かし)を入れて認証を与える( Authenticating )ことにより海賊行為に対抗する仕組みで、AD/DA変換その他の編集にも耐えうるばかりか、バックトレースも可能とのこと。
ざっとしか内容を読んでませんが、「えっ、今さら!?」というのが第一声。
![Secure, watermarked audio delivery platform | TrustedAudio.com](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2016/03/16030501.jpg?resize=640%2C416&ssl=1)
![ウォーターマークの世界 | インキュナブラ~西洋印刷術の黎明~](https://i0.wp.com/www.makou.com/wp-content/uploads/2016/03/16030502.jpg?resize=640%2C587&ssl=1)
CCCDがデータのビットを犠牲にしてまで違法コピーに抗った是非の話題、Watermarkの処理を加える前後のサウンドの聞き比べをできるサイトの話題、それから感情論、精神論、責任論を含めた議論も1ぐるりどころか2ぐるり目を終え、Anti-piracyへの固執はすっかり過去の話と思っていたんですが。
埋め込む仕組みはともかく、検出する仕組みも普及しないと役割を果たさないのではと思ったり、抗改竄の能力はいかばかりかと思ったり。もやもやは尽きません(だったらざっとじゃなくちゃんと内容を読めって話だけど)。
曲だったら曲の正当な購入者である証明になったり、ひいてはそれによって購入者が何らかの特権をもらえたり、あるいは写真のEXIF情報みたいにある種の証拠能力として使えたり、あるいはオーディオデータ(アナログ含む)の形を借りた認証手法として使えたり(もうあるはずだが)、個人的にはそういうポジティブな方面に活用されたりしないのかな、なんて思いました。