Omnisphere 音色ライブラリーの欠損を補修する

Atmosphere → Omnisphere → Omnisphere 2と進化していて、Atmosphere時代のサウンドも引き継がれています。
ただしOmnisphere以降搭載されたエフェクトラックがPresetに組み込まれていたりして、Atmosphereの頃のいい意味で”クオリティ無駄遣い”なサウンドでは無くなっている可能性もあり。

SpectrasonicsのSupport > Updatesを見てみます。

SpectrasonicsのUpdatesページ(login needed)

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Atmosphereのこと

  • Atmosphereの最新はMacで1.2.4, Windowsで1.2。※配布記録割愛
  • 当時の音色データはAtmosphere.datという単一ファイル。
  • アップデータが動作しないこともあるので、サポート外と考えたほうがよい。
  • Macで過渡期にはAtmosphereやTrilogy用のWrapperがあった。
  • Macでは*.datファイルのエイリアスを利用して参照先を変更することができ、Trilogy同様。WinではSpectramoveを使用。

Omnisphereのこと

OmnisphereのLegacyページ(login needed)

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OmnisphereのUpdateページ(login needed)

OmnisphereのUpdateページ(login needed)

最新版のアップデートはおそらく累積アップデートだと思うのだけど確証がなかったので、Legacyも含めて、配布されているアップデートを古い順に並べておきます。こういうとき日本の日付の表示形式は便利ですね。

2009/01/26 Soundsource Library 1.0.1
2009/11/09 Patch Library 1.0.5
2009/12/31 Software 1.1.4c
2010/2/23 Software 1.2.0n
2010/3/10 Patch Library 1.2.0
2010/5/5 Patch Library 1.3.1
2010/5/14 Software 1.3.2c
2011/2/28 Patch Library 1.5.1
2011/5/10 Software 1.5.5e
2011/6/20 Software 1.5.6d
  • Omnisphereの最新SoftwareはMac, Winとも2013/12/18配布の1.5.8d、Soundsource Libraryの最新は2009/01/26配布の1.0.2。Patch Libraryの最新は2011/05/10配布の1.5.5。
  • Trilianのデータを開ける。Omnisphereの機能を使ってTrilianのサウンドを鳴らせるので実質Omnisphereから開いたほうが(負荷を考えなければ)便利。
  • Atmosphereから構造が変更されSTEAMフォルダに一切合財放り込まれる。音色データは*.dbという形で幾つかに分割された各単一ファイル。
    • 初期には、STEAMフォルダを初期設定以外の場所に指定しても、アップデータ実行時に初期設定場所にデータがインストールされる不具合があった気がする(不確実;こちら側の環境や手順を疑う余地もある)。
    • AtmosphereやTrilogyの頃のように*.datのショートカット/エイリアスを使うだけではデータ参照先を変更できなくなり、インストールに失敗した話もよく見かけた。
    • Omnisphere 2インストール前に、よけいなSTEAMフォルダがローカルディスクに存在していないか確認しておく必要あるかも。
  • Atmosphereを所有していなくても新たにAtmosphereのデータがSTEAM形式でインストールされたのではないか(不確実)。うっすらとした記憶では、Omnisphereが発売になった数カ月後に提供されたような気も(Trilogyだったかもしれない)。

なお、Omnisphereの6枚のインストーラの中にあるSTEAMフォルダの中身は下記の通りです。

Omnisphere 2のこと

Omnisphere 2のUpdateページ(login needed)

Omnisphere 2のUpdateページ(login needed)

Omnisphere 2のLegacyページ(login needed)

Omnisphere 2のLegacyページ(login needed)

どうもCore Library内の一部音色が欠けている気がしますねえ(このメモを記した理由がそれ)。
確実には言えないけど、旧OmnisphereのSoundsource Libraryアップデータを古い順つまり1.0.1、1.0.2と実行した上、改めてOmnisphere 2のData Upgradeを行えば欠けは補修されるのではないかと思われます。結論いうと、うちの環境では解決しませんでした。
STEAMフォルダを故意にいじってしまった場合およびOmnisphere 2をUpgrade版でなく新規導入した場合の不具合については当然この限りではありません。

追記:欠けが直ったっぽいので、以下、その記録(これに倣う必要は必ずしも無いかと思うが)。

  1. Omnisphere(と必要ならTrilian)のディスクイメージを取っておく(トータル73GBほど);これは今後の対策
  2. /Users/username/Library/Application Support/Spectrasonics
    のSTEAMエイリアスを削除(Preflight Scriptエラー対策;STEAMフォルダの中身は削除しない
  3. Omnisphereをインストールし、全てのアップデートを適用する(Soundsource Updateの1.0.1はエラー出るのでスルー)
  4. (Trilianを使用している場合は)一度DAWを起動してTrilianのSTEAMディレクトリを指定してDAWを終了、TrilianのPluginのみインストールし(Soundsourceのインストールはそのままでは出来ないと思う)、Trilianの全てのアップデートを適用する
  5. Omnisphere 2のアップグレードを実行(Step3, 4など使用していないコンテンツのアップデートは実行しない)、個々のアップデートを実行。もし余計なコンテンツのアップデートをしてしまっているなら、Omnisphere 2使用中に表示されるアラートを無視するか、STEAMフォルダ内のMoog Tributeディレクトリを削除。

Omnisphere 1から実はそうなんですが、インストーラの中に、インストールされるべきSTEAMフォルダが既に存在しているので、その中身をローカルに複製して使用を狙うことは可能。
ただ、その行為はアップデート前の同名ファイルでの上書き(いわゆる先祖返り)になってしまう可能性があるのでお勧めしません。

音色欠けが起きている場合に「zmapが見当たらない」というアラートが表示され、zmap一覧はOmnisphere 2の商品紹介ページで確認できます。
しかし、そのzmapがどのdbに入っているか手っ取り早く調べる方法はまだ見つけられていません(巨大なdbファイルをバイナリエディタ等で開いて検索してもよいのですが…)。

Omnisphere 2のLibrary一覧

Omnisphere 2のLibrary一覧

Omnisphere 2 Download Managerが再DLされるだけ

Omnisphere 2 Download Managerが再DLされるだけ

余談。
Omnisphereの中でのAtmosphereを僕がこうも特別扱いしている理由はGood Old Days(≒懐古主義)由来です、おそらく。
当時メモリを圧迫するほどゴージャスなサンプリング音を、柔軟性もなく愚直に発音するAtmosphereはハードウェアシンセの感覚に極めて近かった(RolandのSR-JV80-15「Special FX Collection」で僕が気に入っていた音色がSpectrasonicsのサンプリングCD「Bizarre Guitar」に収録されているのに気づき、なおかつそれがAtmosphereにも収録されているのに気づいたときには、作ったほうもよっぽど気に入ってるんだなと思ったもんです)。
一般的なサンプリングCDに収録されるシンセ系の音色は新鮮味がなかったのだけど、Spectrasonicsは別格で、従ってそれなりの値段だったけれども制作労力に対して妥当もしくはやや足りないかもしれない報酬を払う感覚がありました。マイペースで非常によい。

Keyscapeの場合

Keyscapeの場合は、オプショナル・インストール・ディスク付きのパッケージで購入していれば再インストールしてアップデートすればOK。

インストーラのみの購入の場合、購入証明のメールに記されたコンテンツダウンロードは一回のみなので、そのインストール・コンテンツを保管していないとなす術がありません。
どうしても必要になった場合は最低限、購入証明のメールをSpectrasonics社に送れば何らかのリアクションが返ってくるのではないかと思います。
もしくは確実に購入しているのであれば、誰かにインストール・コンテンツをこっそり頂戴するしかあるまい。
国内ではメディア・インテグレーションがたぶん代理店だと思うので、相談してみるのも手かと思います。

うちは、ある拍子にWing Pianoに対応するzmapが壊れてしまったので、ひとまず初期のインストール・コンテンツから当該のzmapをコピーして上書きしたのちにSoundsourceアップデートを適用してまともに動いたのを確認してます。

Spectrasonics社には、そのオリジナル・コンテンツがユーザーのディスクにきちんと揃った状態で存在しているか、どこかおかしいなら補修するプログラムを配布したほうがいいんじゃないかな。
ちょっと壊れる頻度が他のソフトに比べて高すぎるように思うのです(環境によるのかもしれないが)。