Audiobro “Silver” [Free]

Audiobro “Silver” [Free]

AudiobroからKontakt Player対応のフリーのライブラリー、Silverがリリースされています。
モダンなインターフェースで、なかなかいいんじゃないでしょうか。

情報

  • Kontakt Player対応, NKS対応
  • Free

注意書きがやたら多いなど、導入までが若干まどろっこしかったのでメモしておきます。導入手法がページに書かれてはいますが、一応。

  1. 上のスクショのリンクから、ページ上部のDOWNLOAD SILVER FORE FREEをクリックし、STOREに移動してSILVERをADD TO CARTする。
  2. CHECKOUTに進み、名前(これが後々アカウント名になるが変更不可)やメールアドレス、住所等を入力すると、たぶん一度前の画面に戻るけど、購入は完了していてメールが届いている。
  3. Audiobro Download Centerをダウンロードせよみたいな画面になるけど不要。
  4. 届いてるメールに書かれてる通りアカウント用パスワードを設定する。
  5. 届いてるメールに記されたシリアルナンバー、または開いているアカウントページのMy Serial Numbersに記されたシリアルナンバーを、Native Access 2に入力する。

Audiobro Download Centerは、このデベロッパーの有償製品を導入する際に役立つものと見られます。InstallADCなる名称のインストーラーがダウンロードされるため、インストール完了後はADCとしてOS内に表示されるのかと思いきや、Audiobro Download Centerなるアプリ名できちんとインストールされています。なんか、この辺もちぐはぐ。

収録音源リストに関しては「(so far)」とあるようにインストゥルメントが続々追加されるっぽいので、それらがAudiobro Download Centerを通じて行われる可能性はあります。ただ、上の手順中にあるようにSILVERはNative Access 2経由でインストールされるものであり、Native Access 2は(登録された=nicntを持つ)サンプリングライブラリーのアップデートに対応しているので、やっぱりAudiobro Download Centerは要らないように思います。

再掲:マネージャソフトへの警戒

以前も書きましたが、色々と物騒なご時世ってこともあって、インストールマネージャー系のソフトは、便利でこそあるけどその恩恵に見合うレベルで警戒する必要があるかなと自分は考えています。
常駐型(常時目立たず起動している)のソフトで、ネットとの接続が前提となっており、インストールをはじめとしてシステムに関与するレベルでPCの権限をある程度委ねるのって、自分はだいぶ怖い。
充分な技術を持ったデベロッパーが開発、または機能が充分に限定されていてほしいところです。
なお、Audiobroはaboutページにもある通り米国のデベロッパーであるもよう。もちろん、だからといって無警戒に歓迎しようとは思いませんが。

動作チェック

率直に言って(いつものことだが)、あって困るものでもないけど、なくても困らない感じ。
UIは整っているけどサウンドのコントロールはKontaktの基本性能内に収まっていて、驚くようなものではありませんでした。
直近の記事、GUI Makerにも関連しますが、もちろんここまで仕上げるのもなかなかしんどいので、そこは称賛しないとよくない。

ライブラリー内容は他製品からの抜粋という印象で、ギター系パッド音色、金属音、それからくしくも先日取り上げたSoniccoutureのPan Drum IIとカブるTongue Drumがフィーチャーされてるのが面白いくらい。この、金属音とTongue Drumは音程を奏でられるわけでなくいわゆるメニュー音色なので、あまり高い期待を寄せるべきではないかもしれません。もちろん面白みはあります。
コントロールについては、それぞれにエフェクトを割り当てられる2つのエフェクトフェーダーで出力を好きに混ぜるようにしてると思うのですが、挙動が想定と少々違い、いじるとドライ音が鳴らなくなります。マニュアルを見てないのでわからないのですが、ちょっと不思議な感じ。特に右側のフェーダーをいじるとディケイも短くなります。想定外。

ただ、この製品以外にはオーケストラ系など本格的なものも多く、少なくともサンプリングされている素材が優れているならば、インターフェースや動作については度外視してもまったくかまわないだろうと思います。