個人の方による開発らしいのですが、一般的なリバーブとは別に、物理的なファクターを組み込むことによって、トラック同士をまとめるのでなく、トラックごとの分離をデザインできるリバーブ ARVerb がリリースされています。
デモ版も配布されていますが、デモ音源が上掲のWebサイトで確認できます。たしかにギターとサックスが互いに阻害し合うことなく空間に共存しているように聞こえます。
デモ版を試してみたところ、パラメーター自体は別段珍しいこともないのですが、値を変更するとリバーブらしさを喪わずに距離感が変わっていくことがわかります。フランジングを感じるので、生音にHaasを与えてからリバーブをかけてるのかなという気も。
残響が後ろに定位することが標準のようなので、生音と残響とに前後を挟まれたイマーシブネスを作るものと言えるでしょう。使う場面は限られると思いますが、発想的にはかなり面白い。