Ample SoundのAmple Guitarシリーズ、AGM, AGL, AGT, AG12の4製品および2つのエクスパンションライブラリーがV3.0にアップデート。
エンジン(ソフトウェア)とライブラリーが対象で、既に利用しているユーザーはフリーでアップデート可能。
ソフトウェア・アップデーターのダウンロードはすぐ完了しますが、ライブラリー・アップデーターは製品により1時間近くかかりそうです。
また同時に2019年1月1日まで、最大62%オフとなるWinter Saleが開催中とのこと。
何がどうアップデートになったか。
最大の点は、プラグイン名称がAGM II、AGL II等からバージョンナンバーが削られて単にAGM、AGLなどとなったこと。
デザイン
垢抜けた…かな?
基本的な項目はほとんど変わらず、メニューの配置が変更になっていると考えていいです。
モジュレーション速度、カポのモードが追加になっています。
それぞれ機能を示すアイコンは独自色が強いので、慣れるのに少し時間がかかりそう。
追記:いや、やっぱり自分の直感とかけ離れすぎてて慣れません。これ、わかります? 僕は全然ダメだと思います。ここには載せてませんが「RMS」のアイコン、これ独自ですよね?
マウスオーバーでヒント表示される機能は2に引き続きあるんですが、表示されるまでの感覚が2で0.1秒程度だったのが3で1秒程度待たされるようになっています。インターフェイスが刷新された以上、慣れるまではヒント表示が頼りなのに、待ち時間が伸びたことによって慣れが妨害されています。バージョンアップによってもたらされる恩恵とは到底言い難いただの苦痛。
サウンドクオリティ
少し音の芯が太くなった気がします。
質感の高さは変わらず、良いまま。
FXはやや不自由に
エフェクトはオーバードライブ、コーラス、フェイザーが削られ、コンプ、EQ、エコー、リバーブの4つに絞られました。
これらは新たにユニークなディスプレイが表示されるようになりましたが、有用性があるとは言い難く、少々残念です。
エコーはどうもテンポシンクモードのみのようで、そうなると、テンポが揺れる曲の場合エコーがうねりまくってえらいことになるのでは…と心配したのですが、むしろまったく揺れません。安心してよいのかどうか。
というかテンポの揺れる曲だとだいぶ負荷がかかってしまうようで、再生中に何度かハングアップしました。
何らかの設計ミスである可能性もあるので、リアリティを求めてテンポを揺らした曲など、エグい作り込みをした曲に使うのは少しリスキー。
ストラムモード
先のバージョンではシャッフル調でストラムモードを使うとグダグダなフレーズになってしまいました。このバージョンでもその問題は放置されています。
むしろコードの切り替えタイミングが鈍くなった感すらあります。
DAWやOSとの相性もあるかもしれません。
フレーズをドラッグしてDAWのトラックにMIDIデータとして貼り付ければ対処できますし、むしろこのほうが扱いやすいので、この使い方を標準と考えたほうがよさそうです。
まとめ
劇的な機能向上とは言い難いですが、バージョン番号が取れたことから邪推するに、これが最終バージョンになるんじゃないかと。
つまりバグ取りなどの機能向上は行われても、今後機能追加はない気が。
フリーのアップデートである以上、急いでアップデートする必要はないので、安定版が出るまで導入を待ってもいいと思います。