Accentize “Chameleon” 、IRデータが不要になる…か?

何度か取り上げてきた、AIのさまざまな活用方法を探る Accentize。新製品 Chameleon が登場しました。

定価が€199で、イントロ価格が€149。DeRoom ProとのセットになるReverb Toolsバンドルは定価が€398で、イントロ価格が€299とのことです。

リバーブ成分を除去するユーティリティみたいなのが、このメーカーのDeRoomや定番iZotopeのRXを含めて多々あります。その差分を使ってドライな音にリバーブをあてがう…と考えて実際に試したことがありますが、案の定、そう上手くいかなかった。

デモ版を試してみて、おそらくは検出されたリバーブ成分をもう少し汎用化(均す)させるためにAIが用いられてると思うのですが、結果としては、さすが以外に言いようがありません。
キワドいケースも試せないかなと手元のデータを漁ってみたんですけど、あんまり面白いのがなかった。

たとえば既に無くなった建造物で収録された音響があれば(その収録設備も含むことにはなるが)ある程度残響を再現できることになりますし、異なった環境で収録されたセリフのテイクを多少は似せられると言えます(吹き替えとかね)。アリバイ作りなんかにも使えそう…かな。
従って現地まで行って「パン」とインパルスを鳴らして応答を記録することをせずとも、そこで収録された音源さえあればいいことになります。
とはいえ、皆まで言うなという程度の蛇足ですが、ある程度とか多少とか書いたように、拾い上げた残響成分を汎用化させる際、AIに食わせた資料の特性に寄せられてしまって本来の響きからは離れてしまう可能性があるのと、なるべくドライな音のほうに反映させる使い方をせざるを得ません。そこまでシビアな用途でないのなら全然OKなんですけどね。
その辺り踏まえて「imitate」と称していると思われるので、やんわり使うか、極端なギャップを多少なりとも軽減する、ある種の補正ツールとして導入するのが順当なんだろうと思います。

これも散々記してきたのでシツコイかとは思いますが、そういうものをこそ面白く使う、クリエイティブさが試される面はあります。
基本的に非常によくできていますし、今後もAIの活用方法のデモンストレーションをどんどん見せてほしいと思います。

個人的には導入意欲がかなり強めなんですけども、この3ヶ月ほど公的な面での出費が凄まじい状況のため、指をくわえて見るだけで終わりですな。