MAKOU.COM

logic pro x tips & some more.

talkboxプラグインはmda一択かな

こんにちは、僕です。

パトさん仰るムジカデリクっていうのは僕の別名義です(先生と呼ばれるのアレだけど)。
ちなみにムジのツイ垢は2週間ほど前に消去しました。

さてレスも超遅くなって申し訳ないんですが、

【レビュー】iZotope “VocalSynth”

言うなれば、出音を機械が処理するのがボコーダーで、人間の口が処理するのがトークボックス。
サウンド的な違いは、エグみ

ガラケなりスマホなりのスピーカーを口の中に向けて音を鳴らして口を動かす。これがトークボックスもどき。

【参考】History of Talkbox, Vocoder, and Autotune – YouTube

トークボックスらしさ漂うプラグインはわりとあって、個人的には以下の3点をポイントと見てる。

  • インストゥルメントかエフェクトか
  • 自由に母音を渡り歩くことが可能か
  • 音声の入力を受け付けて反映するか

Delay Lama by AudioNerdz

一応はトークボックスもどきとして使えないこともないDelay Lamaだが、Spectrasonics製品に備わっているもの以外シンセと言っていい。加えて母音のコントロールは不可。
これに類するシンセ(音色プリセット)も大量にあるし、僕がフリー配布してるAbsynth音色にも入れてある。

Roger by Audio Ease

Rogerは母音間を好きなように渡り歩けて、男性、女性、子どもの3つのバリエーションが備わっているのだが、音声の入力を受け付けず、クオリティもフォルマントフィルターの域を出ない。
レゾナンスが強めに利くため、口腔内がずいぶん硬い素材で出来てるねって音になる。

The Orb by Audio Thing

The Orbはかなり最近の製品で自由度も高い。
音声の入力は受け付けない(たぶん)が、トークボックスらしさはそこそこあって決して悪くはないと思う。

Talkbox by MDA

ここで挙げる中では最も古いのに一番優秀な印象。
以前は左chと右chに別々に入力させなくてはならなかったが、いつしかサイドチェーンに対応。
配布サイトを見るとわかる通り、Vocoderと別に配布されているので、かなりこだわりを持って開発したと思われる。
単音で鳴らしたものを入力するのがベスト。古いためか、再生を繰り返すたびにブチブチ音が切れることがある(オーディオエンジンを一度解放して再接続すると復活する)。

Vocalsynth by iZotope

そこそこ新しいiZotopeのVocalsynthはサイドチェーンで音声の入力を受け付ける。
クオリティは、期待値には及ばなかったかぁ、という印象。

TalkboxとVocalsynthの音を比較してみる。

打ち込んだ内容

打ち込んだ内容

ほかにアクエストのVocalizerというのもあるが、いま制作環境上チェックできないのでパス。

ワウ代わりにするか歌うか

大事なポイント「音声の入力を受け付けて反映するか」は、この2点を左右する

  • オートメーションを書き込む手間
  • 母音以外の再現度

Delay Lama, Roger, The Orbの3つは音声の入力を受け付けず、このため好きな内容を好きな調子で歌わせることができないけれども、(Delay Lamaを除いて)ワウっぽい表現まではある程度コントロールできる。このオートメーションを書き込むには地味な作業になるけど、それなりの効果を期待できる
ちなみにIPAのVowelチャートを彷彿とさせるX-Yパッドを伴った仕組みであれば、より自然な母音の渡りを再現することも可能かと一瞬思ったけど、それだと演奏中に喉の奥を開閉して共鳴の深さをコントロールするような、Vowelチャートじゃカバーしていない音楽的表現まではできない。

母音以外の再現度とは歌詞を表現できるかってことであり、これも要するに音声入力で拾えたらラクだけど実際のとこどういう処理になんの?と。
馬鹿正直に考えるなら、実際に人が歌っているものに対して口の形や動きを類推させて共鳴の帯域を作り出してってプロセスを考えなきゃいけない。けっこう煩わしい処理と思われる。
iZotope Vocalsynthは実直に頑張ってみましたと。一方、mda Talkboxは最も古い上フリーなのに、非常にうまいこと処理を省略して軽快に処理しちゃってるように思う。実にあっぱれ。
結果、この2者はイ段とウ段の狭い母音になったときに違いが大きく、高い周波数がノイズっぽく聞こえるのがVocalsynthで、シンセ音がバイパス気味に聞こえるのがmda Talkbox。
どちらがモノホンっぽいかは上に挙げた例でおわかりいただけたかと。

で。

それ、歌唱合成に置き換えられるよね

前から言ってるのだけど、ボーカロイドの仕組みを応用すれば、ある程度のクオリティのトークボックス音源を作れるはずなんよね。
音声入力はなくなるけど、歌わせるインターフェイスは備わっているし、渡り音だってDBに備わっているし(故意にゆっくり母音変化させる機能を期待していたが、もはや実現は期待できないだろう)。
トークボックスのみならずディジェリドゥもホーミーもジューズハープも講談の声も、ただまるっきり囁くだけの声もライブラリー化することはできるはずなのだけど、キャラクター商法にこだわるみたいだし、これも実現しないと思う。
だから、しいていえばボーカロイドの代替テクノロジーにあたると言ってもよいソフトウェアにその辺りを期待してもいいのかもなと。個人的にはPlogueのAlter Egoに期待。

【参考】

マストドンにも居住を始めました。ロクな内容トゥートしてません。
makou0629@mstdn.jp

カテゴリー:サウンドメイク, プラグイン

タグ:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

15 + 7 =