読み応えあるのはいいんだけどSoundBytes誌が月1か隔月かのペースで更新通知をドバッと飛ばしてくるもんで、余波でうちの日記も更新が立て続いちゃいます、すいません。
そのSoundBytes誌で知ったUVIの Key Suite Acoustic 。
紹介動画見る限り、いいぞ
閑話休題。
12分ある紹介動画中で、20種類の鍵盤楽器/鍵盤打楽器のデモ演奏をひとしきり確認できます。演奏する手元の映像付きで。
SoundCloud上のデモサウンドもたぶん全部この動画と内容が一緒でしょうね。
さて印象は非常に良いです。
先立つSpectrasonicsのKeyscapeは、自分も購入して使ってますけど、ソロピアノとして奏でるとROMサンプラー(俗にRomplerと呼ばれてます)臭がけっこう強い。端的に言うと、バレる。
それに比べると、動画で確認できる限り、倍音と余韻が迫真と感じました。
SoundBytes誌によると、グランドピアノとしてSteinway, Fazioli, Yamaha, Erard Baby Grand, Hybrid Custom(3種類の異なる高名メーカーのパーツの混成とされる)、アップライトピアノとしてSeiler, Steinway, Tack upright, Blüthner, Ostlind Compact、プラックとしてBlanchet Cembalo, Clavichord, Harpsichord, Spinet、メタロフォンとしてCelesta, Dulcitone, JenCo Celeste, Keyboard Glockenspiel, Papageno Bellsが収録されているようですね。簡単ながらマイクバランスも調整可能なもよう。
アップライトピアノ、特にホンキートンクの余韻は生々しい(あとでもう一度触れる)。
ここでもう一度SpectrasonicsのKeyscapeを引き合いに出すと、そちらはエレピも収録していて個人的にはそのエレピに価値を感じてましてね。となるとKey Suite Acousticとは得意分野がズレてしまいます。
カブってる部分も多いけど別物と考えるのも一つの解かも。
紹介動画見続けてると、おやっ?と
以下、気になるとこ書き連ねていきます。
作り込み/調整要素がシンセのEGやLFO、フィルターと変わらんってのはちょっとイヤだなあ…。
ピアノにあくまで限定してサウンドを作り込めるものとしてはPianoteqがあるんで、そこにこだわるならPianoteqを選ぶべきかも。
ホンキートンクじゃないのにウネって聞こえる音色も気になります。わざと調律しなかったのか、僕の知らない何かの風習なのか。
C7選んだら全部その調律状態とかだったら困る。
ウネりもだけど、上述のホンキートンクの余韻。面白いのだけど動画中でかなり頻繁に”外れた音”が聞こえますよね。ムラがない。
打ち込みで試してるのならベロシティが偏る以上しかたないけど、指で弾いて高頻度で聞こえるってことは、ベロシティレイヤーが少ないか、ラウンドロビン(同一条件下でも異なる素材が取っ替え引っ替え鳴る仕組み)の設計になっていない可能性があります。
考えてみるとピアノみたいなオーソドックスな音源で20個のモデルでサンプル数が22,000強、13GBって意外とサイズ小さいかも…あ、よく見たらFLAC状態で格納されてるらしいから、そんなもんか。
まとめ的な
ぶっちゃけ、紹介動画だけじゃ判断しきれません。価格は抑えめだから博打打ってもいいんでしょうけどね。静観としました。