Logic : SMFを書き出す際に行なっておきたい段取り
エイリアスとループの実リージョン化




- (1) Loop機能を使っている場合は、このメニューでコピーに置き換える。
- (2) エイリアス機能を使っている場合はこのメニューでコピーに置き換える。
- (3) インスペクターでトランスポーズしている場合もだが、このメニューのノーマライズは行なっておきたい。
- (4) 譜面のリハーサルマークに対応するマーカーを打ったり、MIDIリージョンにもトラックの名称を付けておくとトラブル予防になる。

(1)(2)について、Logic Pro Xからかな、エイリアスのまま書き出してもMIDIがきちんと書き出されます。
特定のバージョンのLogic Pro Xではリージョン結合時にリージョン長を短くしたものが混在していた場合、そのリージョンの終わりから見切れたノートが実データとして復活してしまうことがあります。
たとえば4つ打ちのバスドラが途中でいきなり大きく聞こえる箇所が発生した場合にはその疑いがあります。
編集メニューのMIDIイベントを削除のリージョンの境界外を行なっておきましょう。
リージョン結合




トラック内に複数のリージョンがある状態でMIDIデータを書き出した場合、そのMIDIデータを開くと大量のMIDIトラックとして展開されてしまうことがあります。
たとえば1トラック内でAメロとBメロとをリージョンで分けて作ったものが、AメロとBメロとの2トラックに分かれてしまうわけですね。
結合して一本にまとめたMIDIデータとして書き出すことで確実なデータとなります。
MIDIデータとして書き出すときに行えばいいので、書き出し終わったらアンドゥして、リージョンが分かれた元の状態に戻しておくといいでしょう。
補足1

フリーのソフトウェアや業務用のソフトウェアには稀にSMFのフォーマット0か1のどちらかしか食べさせれられないときがあります。
フォーマットは環境設定で指定できます。
補足2

近年の多くのDAWはシーケンスデータの一部をMIDIデータとして書き出すことができるようになっている。あるいはSpectrasonicsのStylus RMXやFxpansionのBFDなどのように、プラグインソフトからMIDIデータをホストDAWに貼り付けられるようになっているなど、MIDIデータの出入りが自在になったぶん混乱させられる場面も多くなってきた。
Studio Oneの場合、MIDIリージョン(「イベント」と名付けられている)単体をSMFとして書き出すとテンポ情報が省かれる。このためStudio Oneから書き出したSMFを他のDAW等で読み込めないケースが発生するようだ。他のDAWでも読み込めるSMFを書き出す場合にはファイルメニューを通じて書き出す必要がある。
また既述だが、他のDAWから書き出されたSMFを読み込む際に「開く」と「読み込む」では動作が異なり、多くの場合「読み込む」とテンポ情報が無視される。CubaseのようにSMFを「開」けない代わりに「読み込」んでテンポ情報を拾うものもある。
SMFに埋め込むマーカーは全角文字を使用すると他のDAWで文字化けする可能性があるので、基本的に英語もしくはローマ字で綴るほうがよい。
補足3
補足2の関連だが、スクショのようにMIDIリージョンを直接指定してSMFを書き出す際に、曲頭でないMIDIリージョンを書き出した場合、Logic Pro 9ではMIDIリージョンの開始位置が無視されてあくまで一断片として書き出されるが、Logic Pro Xでは開始位置が保たれて書き出される。
補足4
Logic Pro Xでは特定のBPMのSMFを書き出した場合にわずか(1/500前後)にBPMが変わることがあるようだ。