Soundiron “Hopkin Instrumentarium: Aquaalt”

SoundironからいわゆるDIY楽器の部類に入るアクアオルトをあれこれサンプリングしたHopkin Instrumentarium: Aquaaltがリリースされています。
金属製の弦を張った琴のようなものに金属製のタライを共鳴部として取り付けた姿をしています。
NFRで動作やサウンドを確かめてみると、Soundironお決まりのインターフェースで好み通りに出音を調整でき、撥弦時にはカンテレのようなピュアなサウンド、擦弦時には共鳴感の少ない鋭いサウンドが得られました。活用するなら撥弦時のサウンドですかね。

Soundironからは少し前にAngklung等もリリースされており、

こちらもNFRをいただいていたのですが、いわゆる民族楽器アンクルンのベロシティスプリット×ラウンドロビンの膨大なサンプル群を扱っているほか、このシリーズ製品におけるもはや定番といえるアンビエントエディット音色としては珍しくホラー、シリアス寄りのものを採用していました。これまでファンタジー寄りのアンビエント音色が多かっただけに軽く虚を突かれた気分。
これらのアンビエント音色には若干、世界観ありすぎといった声も見かけます。

で、伏せといても別によかったんですが打ち明けてしまうと、まさしく昨日の記事で記したのが、このSoundiron製のKontaktライブラリについてです。

希少なDIY楽器を膨大にサンプリングする開発/リリーススタイルに好き嫌いはあると思いますが、時折自分にもズバッとヒットするものがあったり(今回のAquaaltもその一つ)、エディットの思わぬ深みが醍醐味だったりします。
直近でリリースされる/されたHyperionのガチシリーズも例に漏れずで、ロードし終わるまでだいぶ待たされるが、ロードし終わってからの音色バリエーション切り替えが一瞬という、納品の質より納期を優先する(らしい)日本では少々ストレス与えがちな仕様となっています。
結果、Soundiron製品をKontaktに読み込むと、まあまあ充分なメモリを搭載したPCであってもDAWでの再生に負荷がかかるのでして、せっかく面白い音色を作れても活用しにくい、と。
そういったときに、インスピレーションを直撃する音色を見つけたらいったんPurgeするかSave asするかして、メモリ効率化を図った上で制作に映ったほうが精神衛生上よいですよ、というのが昨日の記事の概要となります。