Roland Cloud “Concerto” Review 💭

Roland Cloud Concerto とは、往年のRolandのサウンドをソフトウェア音源として蘇らせるもの。

早速2つのインストーラをダウンロードし使ってみると、あの頃のあの音が簡単にプラグインの形で使えるようになったものでした。
かつてシンセは単体じゃ非力な故に様々に重ねることで豊かな表情を象っていたのだけれど、遥かに技術が向上した今それが容易になった結果、逆に失うものも多いんじゃないかと心配はしてました。

典型的なRolandサウンドといえるFantasia。
2017年に至ってもいまだにアイドルソングなどのキラキラ感を演出するのに使われたりして、ハードウェア音源にも誇らしげに残っていますね。
古き良き音色がソフトウェアで提供されないことに釈然としない人も多かったと思います。

FA-06を購入したのもその音色欲しさだったんですが、実際収録されたものを聞くとコレジャナイ!と落胆したもの。10年以上経ったからこそ当時のサウンドを手軽に持ち運びたかった。
なので遂にこうして本家からソフトウェアで提供されて大歓迎なのです。
いずれEnsoniqとKurzweil辺りも参画してくれないかなあ。

昨晩、DOUTORの店内で延々とAORミュージックが流れているのを聞きながら、僕らの世代の音楽の教科書となっているそのAORを再現してみようか、なんて話を内輪でしました。
音色に一家言あるアーティストが最高の環境で幾重に重ねてレコーディングしたあのサウンド、やたら厚いハーモニー、やたら深いリバーブ、やたらテンションの多いコードトリックといったアイデンティティに、自分も影響を受けたものですが、10コ上くらいの世代の人と付き合いの多かった自分はあんなものはゴミだなんだと愛着を否定され続けてきたもんです。

このConcertoが以降どういった品揃えになっていくかは不明ですが、最初にこんなオイシイものを提示されちゃったら、期待せざるを得ませんね。

さて、今回のNAMMショーからちょっと変わったプラグインソフトが2,3コ発表されていて、Noiiz、LoopcloudはDAWのプラグインの体で音素材をダウンロードしてきてソングファイルに貼り付けられる仕組みっぽい。

似たものとしては国内でWindows向けにVSTiのMUTANTがあって、あれも音素材サイトであるSONICWIREにプラグインウィンドウから接続し閲覧してコンテンツをダウンロードできるもの。
NoiizはサブスクリプションのスタイルとRekkard.orgには記されています。
先ほどのConcertoも$19.95/月、最上級プランで$39.95/月のサブスクリプションスタイルになるとのこと。

Cakewalkきっかけかはわかりませんが、業界にもサブスクリプションスタイルが浸透していくんですね。

ちなみにRoland Cloudで手に入る音色について、いま現在の音楽に合うかというと、アイドルポップ以外とはあまり相性がよくないと思います。