La Voix du Luthier の電子楽器用レゾネーター

フランスの La Voix du Luthier というチームが Onde と Pyramid というレゾネーターを開発し、Kickstarterを通じて出資を募ったところ、5日間で$56,942に到達したそうです。

La Voix du Luthierというのは「弦楽器職人の声」とでも訳すんでしょうか。
グラミー受賞経験のあるバンド、Deep Forestの一員であるEric Mouquetをはじめとして、回路デザイナーや弦楽器のデザイナーなど、各分野の英知を結集して誕生したのが、OndeとPyramid。
Ondeとはフランス語で「波」。オンド・マルトノの「オンド」の部分。

キワモノまでいかないにしてもマニア向けのものかな、ふ〜ん、なんて思ってこのニュースを見ていたのですが、思ったより遥かに評価が高いのですよ。

KickstarterやLa Voix du Luthierの公式サイトに上がっている動画より、Synthtopiaに上がっているSuperbooth 2018でのインタビュー動画のほうが、色んな音の場合のケースを確認できてわかりやすい。

Synthtopiaの記事は5月時点のもの。
実際に響きを耳にしない限り動画だろうと丁寧な文章だろうとクオリティを判断しにくいわけだけれど、現地で目の当たりにした人からするととんでもないものらしい。
上掲、騒がしいイベント中の動画で、さらに間接的に音を聞いているっていう状態ではあるけれども、たしかに笛の音の余韻やスリットドラム的な音の余韻はリアリティを伴って聞こえます。

物理モデリングの技術者を抱えておきながら結局物理的な装置に響きを頼るって捉えると逆行的な印象を持ってしまいますが。
公式のStory behindって記事中には”acoustic augmented instrument”って言い回しが見えて、くだんのThe Cantateはよくわかんないけど、これのことかな…?

VR, AR(Augmented Reality)が話題になって久しい今、電脳(懐かしい響きだ)とリアルとの境目を飛び越えていく、それにあたってテクノロジーをアコースティック環境にどう盛り込むか考えるパターンが目につく中、電子楽器の側がアコースティックの力を借りてリアリティを補うってのはとてもユニークに覚えました。
でも、例のHakenのContinuum自体(ROLIのほうが認知度高いかもしれんけど)、デジタルじゃ厳しかった微分音的なものなど境目に切り込んだ代物だったんですよね。
布石は充分にあったと考えるべきなのか…。

けったいで挑戦的な楽器や音響機器は日々草の根で生まれてるわけですね。
好物なので、引き続き、色んなものをウォッチし続けていきます。

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