2016年に20年来使い続けたロゴの内部に記された社名を除去したMastercard。
続いて今回、オーディオロゴ、ソニックブランド( sonic brand )に踏み出したとする記事が、デザイン関係のサイト Fast Companyに上がってました。
Adweekの記事へのリンクもついでに載せときます。


ロゴデザインの変遷はこんな感じらしい。

2016年のロゴデザイン変更に関しては、MasterCard Gets Its First New Logo In 20 Yearsの英語記事でピンと来なかったんで、マスターカードがおなじみのロゴを変えた理由|WIRED.jpを読みました。
充分な知名度を持った企業ならではのミニマルデザインへの変更。
円形をフィーチャーして「(多様化する支払いの世界にあまねく)普及したい」「間を取り持ちたい」企業の思いをロゴとして表したってことらしい。
で、今回のソニックブランディングに関して。
スマートスピーカーのさらなる普及で2022年には400億(ドル?)に達すると見られるボイスショッピング。それを意識したものとのこと。
商売敵、VISAもソニックブランディングに乗り出しています。
ボイスショッピングじゃ視覚的なロゴ示されてもわかりませんからね。「あっ、無事に支払われたのだ」と確認できる音が必要と。
楽しげなもの、ゴージャスなもの、あるいは地域差を意識したバージョンを用意もしたけれど、結果としてこの動画で聞けるような極めてシンプルないわゆるプラックサウンドに仕上がってます。
世界中どこで鳴っても違和感のないものにしたい、つまりふだんと違う場所にいてもいつも通りに鳴る音で「あなたの伴侶」感を演出したいってことなのでしょう、そのイメージを追求すべくLinkin Parkのマイク・シノダをはじめとした多くのクリエイターに助力を請うたようです。
マイク・シノダ曰く、「人々がつながる場面の音に関われたのはいい経験だった」と。
最終的に仕上がっていくのにはけっこうな時間がかかったらしいです。
と、ふとEdyの決済音のことを思い出しました。
Mastercardのプラックサウンドとは違った金属的な音で、初めて聞いたときは子どもが店内でオモチャの光線銃でも鳴らしてんのかと思ったもんです。それが悪いってんじゃなくて、スピーカー特性や再生時間など再生環境を考えるとそういう方向の音になっちゃうんだろうな、って。

ざっと音取ってみるとこんな感じでした。合ってる保証はなし。
イタズラに使われるとイヤなのでデモサウンドは上げませんが、これにショートエコーをかけたら似た感じの音になりましたです。
依頼あって某デパートで鳴らす信号音を今これから作っていくとこなんですが、たまたま今日こういうニュースを見て、やっぱり思いつきじゃなくある程度の背景を知った上で音作りしていきたいな、と改めて思いました。