Sync 音色

古臭さを出すために一時期Sync音色をよく使ってたのに、2,3年前から頻繁に聞くようになってしまいました。ちぇ。
通称SyncとされるのはOscillator Syncのことで、だけどソフトシンセにしてもハードシンセにしてもKey SyncやTempo Syncなど似た用語が盤面に記されていて、詳しくないひとにはちょっとわかりにくい。

Sync 音色の考え方

Hard Syncの考え方
Hard Syncの考え方

オシレーターのピッチを、鍵盤と違うピッチに設定した際(つまり鍵盤でAを押したのにオシレーターでCが鳴るようになっている)に、鍵盤で押さえている音程の1周期分でオシレーターの発振をリセットして鳴らし直す仕組み、と言ったらわかりやすいですかね。
なので基音は鍵盤で押さえている通りの音程、倍音は鍵盤音程とオシレーター音程との掛け合わせになります。

鍵盤音程の1周期分で強制的にオシレーターの発振をリセットし、リセットした瞬間にグリッチが乗ってしまう、そしてその(規則正しい)グリッチが、正しい鍵盤音程を鳴らすと同時にキツい倍音を作り出します。
グリッチはつまりパルスなので、それで(その波形自体が持つ倍音以外に)広い帯域に及ぶノイズを生むというわけですかね。
なお鍵盤音程の1周期分でリセットされるということは、オシレーターのピッチを鍵盤音程より低くしても鍵盤音程より低い音程は鳴らないことになります。

オシレーターのピッチをちょうどオクターブ上げるとグリッチは乗らず、まんまオクターブ上がった音になります。
オシレーターのピッチがLFOまたはEGに従って変化する旧来の設定を行うと、グリッチが乗っているときとグリッチが乗らない(つまりオクターブ)瞬間とが現れることになり、それでキリキリいうような音に聞こえがち。
EDMではオシレーターのピッチをLFO, EGにはつながないようにして安定した倍音が鳴る状態で使う例がほとんどかなと思います。

DTMなどデジタル環境での音源の特色は(設計上の意図的な工夫をしてない限り)正直に倍音が出てしまうことであり、ファンク系や少し激しめのポップス、EDMにはさほど不自然さなく使えても、他のジャンルで使おうとすると存在感を調整するのが相当難しいかなと思います。
フィルターをかますとただこもった感じに聞こえやすいので、調整を加えるなら何らかのシミュレーターをかますのが妥当かなと。

Sync 音色を作れるソフトシンセ

手持ちでSync系音色を作れるソフトシンセを列挙しとこうと思ったらけっこうありました。
あまりに特徴的な音なので、だいたいの場合SyncなんとかとかAlphaなんとかいう音色名になっています。

グリッチによる耳が痛くなるようなキツい倍音が出やすい中、NI AbsynthのSync GranularやReveal SoundのSpireのAMSync, xfer recordsのSERUMのSync (Window 1/2, Windows Full)は、波形のつなぎ目に手を加えることでグリッチを軽減しています。
その仕組みのお蔭で、うまく設定すればAbsynthやSERUMではKORGの01/Wで有名なTron Upっぽい音を作ることができるはずです。Spireでもいいセン行くかも。
Tron Upっていうと一時期ライオンのサウンドロゴで鳴っていたやつですね。素材として今はほぼ手に入らないので、必要なら自力で作る他なさそう。
→この辺(https://youtu.be/3tYfOK1JAiE?t=2m1s)。あとここ(https://www.karma-lab.com/forum/showthread.php?t=14701)でも聞けますが和音で鳴らされています。KLC亡き今(動くけど)、KORG Gadget辺りに01/Wの音源もほしいですね…。Roland CloudにもJV辺りほしいな。もっぱらノスタルジーを盈たす目的ですが。

SERUMとSpireはSyncをいじったときの変化が画面を通じて理解しやすくていいですね。

ES2のSawとSquare、VA2, Cypher, Electra2はSyncとして放り込むModulatorの波形を持っていて、どういうことだ?となりますが、これはS(M)exoscope辺りで見てみるといいかもしんない。

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