雑記帳 190202

新しい概念の登場かと思ったけど

Player Man 3000 - Reflekt Audio
Player Man 3000 – Reflekt Audio(アーカイブ)

このUIデザインとデモ動画をちらっと見て、すわ、新しい概念の音源かと思い、動画を見続けたのだけど、字幕やナレーションでの説明があるでもなくただよくわからないFLStudioでの操作を見続けさせられ、首を傾げたまま見終えてしまいました。
考えてみりゃ自分がたまにアップする操作動画もそんなだと自戒。

他の製品も見よとどこかに書いてあったので見たら…これ(Sound Gadgets – Reflekt Audio(アーカイブ))か。
つい2週間前だったか、やはりインターフェースが気になってDLして試してみて、個人的にまったく響かなかったシロモノだったんです。
うちの日記でプラグインだの何だのは、ちょっと試した上で肯定にせよ否定にせよ言及ポイントがあるときに取り上げるんですが、話題性なければ取り上げません。その取り上げなかったのがSound Gadgets。
音が良くもなく取り回しが面倒で、これじゃなきゃできない表現もなく操作性も低い。
つまり使う理由がないわけです(ちなみにいま同じ理由で急激に評価を落としたのがAmple Soundのシリーズのv3で、ほぼ全てのアイコンやロゴが紛らわしい形に変更されてしまい操作の支障となっています)。

デモ動画の音源はいい感じだけども、独自のVVPPやらFGDRやらの興味深い部分の機能がわからん上に、デモ版が用意されてるわけでもなく、見なかったことにせざるを得ません。

頑張れるときに頑張らない

わかるとともに耳も痛い。
ブコメも、必要なことはだいたい言い尽くされてます。
手塚治虫が嫉妬のひどい人だったってのも有名な話ですし、頑張ってたのに漫然としてた人に何故かひょいと追い抜かれて歯噛みするような筋書きもどこかで見覚えがあります。

僕としては、既に書いたけど、漫画に限らずこうして頑張り抜いた人が一定のレベルに辿り着いたときに頑張り度や注ぎ込んだ時間でしか自分も他人も評価できなくなってしまうことが心配。これじゃブラック企業ですんでね。
持ち前の類稀なるセンス、洞察力、能率、成育環境で一発勝負に勝てる人もいますし。そうして持ち前のもので一発勝負に勝つその人を「ズルい!」と思うことがあるかもしれないけど、それはそれ。
もちろんその持ち前のものに胡座かいて創作を何年も続けられるとは思わないので、どこかのタイミング(理想はなるべく時間のあるうち)でアクセクする必要があると思いますがね。


頑張りや苦労だけでアイデンティティを固めちゃうと、他人に対してはもとよりいずれ訪れるかもしれない自分自身のスランプに対してもそれでしか解決法を見出だせなくなってしまうかもしれない。
せめて、頑張りや苦労以外に自分を自分たらしめている要素を頑張りや苦労と同じくらい評価してあげてもいいんじゃないかなと思うのです。

僕自身、やっぱり頑張れるときに頑張らない人をあまりよく思わない。
だけどじゃあ自分に対してはどうなの?って思ったらしょっちゅう機会を逃してます。いや、後にして思えばアノ時!ってのが多いけど。
頑張り度や注ぎ込んだ時間だけが結果をもたらすわけじゃないと振り返れたのは、実は比較的最近。
効率よく仕事を数こなすと「ラクをするな」と叱られ、ダラダラ会社に長居すれば残業代を稼げるだけでなく上司からの評価も良くなる、あるいは憂き目が人を成長させるみたいな謎の宗旨をかざすブラック労働が話題になってようやくです。
じゃあ、果たしてそれが理解できて気を楽にしてる今、納得いく創作ができてるかというと実際そうでもない。
また青春とされる時代にも頑張る必要はないのかというと、心身ともに柔軟性があってなおかつ逃げることも可能な間に頑張るのが得策だろうという気持ちもあります(絶対とは思ってない)。これもわりと最近になって感じてること。

結局のとこ頑張るも頑張らないも自分の意思/責任の範疇であり、少なくとも他人が押し付けるもんでも責任を負うもんでもない、というのが今しっくりきてる落とし所で、学生相手でいうと、頑張る人は全霊で支えるけどそうでもない人はわざわざ追い立てもしないで放っとくって感じです。


なんか、論語にこんなのがあるみたいね。

與其進也,不與其退也,唯何甚!人潔己以進,與其潔也,不保其往也。

(訳)私(孔子)がいま出来ることは、進もうとする者を支え、そうでない者を支えないこと。そこに問題があろうか。清く進もうとする、その清さを信ずる。私に会って以降に、彼が(良くない里に住まっても)立派な人になり遂げるかどうかは(私が直接手を貸すことではなく)彼の自助努力次第だ。

論語 述而第七