つい2,3日前に RF-DSP という興味深いエフェクトをフリーでリリースしてくれていた、ウルグアイ(たぶん)の Ronan Fed 氏が、自身のソフトにマルウェアが仕込まれているとするアンチウィルスソフトの反応、およびそこから広がった噂にブチギレて、すべてのソフトの取り下げとサイト閉鎖を決めたらしい。
良かれと思って無料で配布していたものが憂き目に遭い、無念そうな文面です。
K-v-R(https://www.kvraudio.com/developer/ronan-fed)を見ると、シンプルながら整ったUIのソフトが数件あり、フリーのソフトにしては紹介動画の再生数がそこそこあったり(再生数が5,000を超えるものを自分はあまり見たことがない)、将来に期待を持たせる存在でした。
実際にマルウェアとカブるコードが内部に存在していたのかわからず、自分にゃギルティORイノセントの判断はできません。その上での話になりますが。
Discordなりgithubその他で、知見共有、意見交換してたら結末が違ったのかなあとも。
YouTubeチャンネルには「K-v-Rに置きっ放しにしときゃいいのに」的なコメントが寄せられてます。が、問題は「置き場に困ってる」ことじゃなくて「一方的に悪し様に言われて頭に来てる」こと。ちなみに、ほどなくYouTubeのチャンネルも閉鎖に至りました。
いまのネットワークって、でたらめの噂でひと一人程度簡単に捻り潰せるんですよね。
「悪意に毅然と立ち向かうべし」なーんて美談めいた言葉を被害者に向けて言う場面も見かけるけど、本来必要ない時間/精神面のコストを費やすよう被害者に迫るのは、実際は美談どころか追い撃ちなんですよ。ポルノに浮かれるのも大概にしないと…。