UVI “Aurora – Textured Piano”

UVIから新作、Textured Pianoを称するAuroraがリリースされています。
定価$129で、イントロ価格が$79。

ピアノは各社からリリースされているので、ほかと何が違うのかといったところですが、Fred Nardin氏のデモンストレーション動画を見ると印象が変わります。
多くの大手が、高品質なピアノを高品質にサンプリングすることに軸足を置くのとは少し異なり、PianoとTexture、Atmosphereとレイヤーの仕組みを備えることで、ピアノの楽器性を保ったままバリエーションを持たせることに軸を置いている…と見受けられます。

Heavyocity辺りにも似た趣の製品がありますけど、遊びの持たせ方は両者で異なります。

先のFred Nardinの演奏動画では、ピアノ単体の音も耳当たりがとても自然で心地よかった。
けれども一層「おっ」と思わされたのは中盤のリリースが短く硬めの音色と、その後、ピアノ自体のアタックの削れたパッド調の音色。高品質ピアノを掲げる製品では邪道視されがちな音色ですね。

若干気になるのは発音数ですかね。恒例、Venus氏によるイケボな解説動画内で一瞬映るPolyphonyの数字が64とあります。マニュアルを見てもこの値の設定可能範囲が記されておらず、ピアノのソフト音源で発音数64はちょっと少なすぎる気がします。一応、再三引き合いに出すFred Nardinの試奏動画では問題なさそうに聞こえているので、一般的な演奏でも64を使い切ることはないか、もしくはもっとデカい数字を設定できるのではないかと思います。
UVIさん、もしこれ読んだら、値の設定可能範囲はなるべく書いてくださいな。Sonic Passの人はかまわないだろうけど、単品で買おうか迷ってる人に対してはあまりよろしくないと思います。これだけ面白そうなもので、これはもったいない。