Soundiron “Jazz Vibraphone”

多作家Soundironからジャズビブラフォンのサンプルライブラリー、Jazz Vibraphone(まんま)がリリースされていました。
今回もNFRをいただけたので、軽くレビューさせていただきます。
機能、操作性
何のことはない、実にいつも通りの仕組みになっており、慣れているなら理解も容易。
ビブラフォンの音源としては、肝心のトレモロがLFOベースでありながら非常にリアルに再現されており好感。
わりと音程打楽器をよく使い身なもので、最初はGarritanのJazz Big Bandに入っていたもの、ここ数年はVir 2のVital Series Malletを好んで用いていましたが、これに取って代わるものとしてまったく問題なし。
とはいうものの、ビブラフォン奏者の所作までキャプチャーして半自動で再現してくれるという類のリアリティ追求型ライブラリーではなく、上に書いたようにいつも通りつまり量産型のインターフェースとなっているため、真に空気感まで含めてジャズバイビストを再現しようという目的には適わない印象(先日の日記に記したように空気感まで含めた演奏再現はオーディオベースのAIと比較するとやはり落ちてしまう;できればAIはそうした溝を埋めるものであってほしい)。ただしリバーブの空気感はわりといい。

今回のサンプリング対象は、Pearl Drumの協力のもとマッサー(ムッサー;マレットのグリップの名称にもマッサーがあるが、ここではブランド名)の代表的なものと、カスタムで構築した最上級のものらしい。なので一つ一つのサンプルのサウンドクオリティについては文句無し。
バリエーションについてはマイクごとのサンプル(サスティンの聞いたものとダンプさせたもの)、それとカスタムのビブラフォンについてはハードマレットとソフトマレットの2種類が収録されています。これらで充分なのかというと、用途によるかもしれない。
恒例のAmbienceについても20種収録。マイク・マイニエリのようなかつてのMIDIビブラフォンっぽい音も比較的作りやすいのではないか。
Soundiron製品で少々困惑するのが、公式ライブラリーと汎用ライブラリーとの2種類があって、汎用ライブラリーのほうが多いこと。本製品もそう。
Kontakt 8になって公式ライブラリー以外へのアクセスが面倒になってしまったため、Classic Viewに切り替える以外で簡単にアクセスする方法がないかとたずねたところ、多用するものはライブラリー画面でインポートするといいと教えてもらいました。時間がかかるのかわかりませんが、15分くらい経ってもまだ肝心のJazz Vibraphoneはライブラリーにリストアップされていません。もうちょっと待ってみます。
追記: 1時間ほど経って、すべてnkiとそれを含むフォルダがリストアップされました。

なお、バー(音板)をアルコで弾いたり指で叩いたりする特殊奏法についてはVibraphone Effectsなる別のライブラリーに収録されています。ジャズ以外のビブラフォン活用にはどちらかというとVibraphone Effectsのほうが適しているだろうと個人的には思っています。
これらをレイヤーして鳴らす場合には、Vibraphone Effectsのほうがオクターブ低くなっているため注意。

