SoundCloudとAI

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SoundCloudとAI

2024年2月に変更になった利用規約ですが、テクノロジーメディアFuturismがこれを報じたことで今更ながらに話題になった、「SoundCloudがコンテンツをAIの訓練に使うようだ」とするニュース。
このAI技術はレコメンデーション、検索、プレイリストの作成、不正防止など、要はSoundCloud内にアップロードされた楽曲の発掘を容易にし、同時にユーザー同士のコミュニケーションを活発化させることを目的とするとされています。しかしながら、おそらくオプトアウトの方式(「no AI」タグをつける)を採用したことが、ユーザーに気を揉ませてしまったようです。

少し騒ぎが大きくなってきたことで、昨日、公開書簡が発表されたようですが、「同意なしの訓練には用いられず、またあくまで生成AIの訓練用途ではない」の念押しに留まっているよう。
オプトアウト方式は消極的な同意とも解釈できます(というより事実上そうなる)し、そりゃ問題視されますよね。利用規約の変更に気づかない限り同意と見なされることになっちゃいますから。

「倫理」が今時分のAIにまつわる技術において重要なのは言うまでもありません。
ここでいう倫理とは、大雑把にいうと、人にとやかく言われるまでもなく、世の中で一般的に誠実と見なされる”道”に沿いますよみたいなもん。
ただ現実には、他人の成果物を自分のもののように偽ったり、表向き高潔な思想を掲げて裏であくどいことをしても滅多にバレない。倫理自体もそれを破ったからといって警察にしょっぴかれるわけじゃない曖昧なもの(市場的には裁かれる(本来))だし、それを提示される側も「そう言うんじゃ信じるしかないか」っていうしかない。
また誠実といったって国や文化ごとに違いがありますんで、欲しけりゃ奪えばいいって文化圏における倫理とはそうでない文化圏にとっちゃ明確な侵害行為だったりします。

たびたび記している通り、音楽ソフトおよび界隈の多くのAI関連技術は倫理をうたって信用の保持に努めています。が、実際のところ、突破口は倫理を無視することでもたらされていたりしますし、一般の方々がAIを歓迎しているのはそうした突破口ありきだったりします。あとはそうした産物がEvilかどうかでしか判断しがたい。
国や文化間で(そもそもが曖昧な)倫理を共通で持たない限り、この辺りのジレンマが解消することは極めて難しいだろうな、そんな思いを新たにしました。


こちらも目を通しておきたい。

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声優のAI音声、無断利用に警鐘 経産省、違反の恐れを例示
 経済産業省は生成人工知能(AI)による声優や俳優の声の無断利用に関し、不正競争防止法違反の恐れが生じる事例を示した。本人の承諾を得ずにAIに学習させた声で、持ち歌でない曲を歌わせて動画サイトに投稿す …

47ニュースの記事、いずれ消えると思うので、重要な部分のみ抜粋。こういうのに関しては著作権のセンからは責任を問いづらい。

経産省が10日までに「不正競争防止法の考え方から想定し得る適用事例」として公開した。無断で声優や俳優のAI音声を使った目覚まし時計を製造し、販売することも違法の恐れがあるとした。

声優のAI音声、無断利用に警鐘 経産省、違反の恐れを例示|47NEWS(よんななニュース)

刑事罰が問われます。