Sugar Bytes “Transfigure”

Sugar Bytesから新製品のプラグインエフェクト、Transfigureがリリースされています。
macOS, Windows両対応、AU, VST2, VST3, AAXさらにスタンドアローン動作が可能で、$129とされています。
ウォークスルー動画がかなり長いので冒頭しか確認できていませんが、早い話スペクトルに分解して再合成するエフェクトであり、用途としては飛び道具寄り。
スペクトルベースのフィルターや、そこに慣性を働かせるものは数年に一度くらいのペースでたまにリリースされるのですが、処理にかかる時間も多少影響するため、実用性を考えるとなかなか厳しいものがあります。
しかし、動画を拝見した印象ではかなりレスポンスが速く、また加工のバリエーションも厳選されつつも多彩で、活用の仕方次第では効果的に使えそうな気がしますね。特にゲートを交えたものはこれまでにない聴感をもたらしそう。
と、早々に脱線しますが、こうしたスペクトルベースのエフェクトや加工、再合成がたとえばレストレーション場面等でかなり有効に使えるのは既にご存知のとおり。音楽生成AIもスペクトルというかフェーズボコーダー(?)に依るところが大きいのではないかなと。
どうしても処理量が文字通り指数カーブ的に増えてしまいますが、高周波帯域が、立ちはだかる大きな壁であるように感じてます。
あくまで私見ではありますが、FMシンセや物理モデリングに対しても同じような印象を持っていて、高域が巧みな演算で効率的に導き出せるようになると、合成、加工は生産プロセスを一気に塗り替えるような気がしています。
ともあれ、スペクトル系のエフェクターとして、おそらくTransfigureは現在の最高峰といえる出来だと思えますんで、何らかのインスピレーションを感じ取った方は食指を動かしてよいのではないかなと。