Solider Sound “Go-Compose”

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Solider Sound “Go-Compose”

Go-Compose - Offline AI Music Generator App
Go-Compose – Offline AI Music Generator App

Solider Soundから音楽生成AIがリリースされています。
またAIですかとは思いつつ、最小メモリ24GBかつmacOS限定ながらネット接続なしでローカルで動作し、履歴がしっかり残り、サブスクでない、というのが大きなポイントとなっているよう。定価$199で、イントロ価格が$98。

動画でざっくりと確認はできるものの、実際の品質がわからないのでトライアル版で試してみました。
クオリティ…もっぱら転送レート的な意味合いになりますが、これは最低基準をクリアできている印象。スペクトルが削れてるのはいかにもという感じ。
生成速度は、CPUにもよるでしょうけどSunoなどと比べると遅いかな。NoiseworksのSound IDと同じくらい。つまり、うちの環境ではほぼ実速かなと。
あと動画で聞ける例でも気になったこととして、たまたまなのかもしれませんが、妙に短6の出現率が高い。
ほか「ん?」と感じる箇所もちょこっとあります。が、もちろん生身の人間が作った音楽であっても「ん?」と思う時があるので、あまり気に留めないほうがいいのかも。正真正銘自分が作った作品であるにもかかわらずAI生成だと冤罪吹っ掛けられる事例が遅かれ早かれ発生するだろうな、とふと頭を過ります。

ひとまず、ボーカルも作れるようですが英語詞以外はおそらく無理かと思われますので、導入する人はある程度限られてくるかと思います。Stemでの書き出しは今のところなさそう。Stem別に生成したものを組み立てたものっぽいのに。
たとえば発注来たはいいが、発注内容の言語化が下手すぎて求めるものがわからんときに「こういうのか?」と投げ返すとか、そういった目的で便利かな。もっとも、それ以前に発注する側が「この言い方で伝わるかどうか」を確認するのに使ってほしい気もしますが。

音楽系の生成AI全般に言えることとして、ニッチなものやネタに走ったものを作ったり、複数のジャンルを混ぜ合わせてうまく消化するといったクリエイティブなものは下手…というか、やるにしてもプロンプトの組み立て自体がクリエイティブな作業になるので、それなら閃くまま自分で手を動かしたほうが速い気がします。「人に任せるくらいなら自分でやってしまえ」という悪癖を彷彿とさせますけども。

さて今回のようなソフトにおいては時代にキャッチアップしたものを作れるのかといった不安もあります。
また同時に、クローズドな環境で生成AIを使用するのが倫理的にどうなのかという面もあります。
現段階では一つの”体験”として用いる以上のものにはならないのではないかと、個人的に推測する次第です。