続・とあるRingtoneが海外で話題になってた
𝕏のポスト主(Tech Product Bangers; 以下便宜上’TPB’と略)さんと2,3日ほどああだこうだとやり取りを続けて、もろもろ一段落つきました。
前記事が長くなっちゃったので、追記してた部分など含め、改めて経緯を記します。
なぜ急に話題になったのか
ここ5年ほど携帯の着信音、特にYAMAHA製の着メロ用の音源チップおよびSMAFなるフォーマット、中でもシリーズ最終であるMA7の存在が、ゲームミュージックやチップチューンの文脈で注目されているとのこと。
ただし、TPBさんから直接的に語られたわけではないけれども、その話しっぷりから察するに、音源チップのポテンシャルってより年表/系統内にその技術を正しく配置し、資料や解説を揃えることに意義を感じているっぽい。もちろん、その解説中やファンの間でポテンシャルが話題となる場面はあると思いますが、中核はそこじゃなさそうです。
やり取りの発端はソニー・エリクソンの携帯端末にとある着メロが収められていたのを𝕏にポストしたことに端を発するもの。
TPBさんのフォロワーさんが着メロのプロパティにCryptonの文字列を見つけ、おそらくCryptonとRingtoneとでググって、うちのサイトを見つけたとリポストして点と線がつながる、そんな流れだったんでしょう。
レスポンスにDJMaxの文字がいくつか見えるのも興味深いところ。話題に食いついてる世代が察せられますね。
いずれにせよ、NorthSoundにせよG6.comにせよそれらは着メロサービスの中では群を抜いてニッチなサイトだった(そのわりには会社に大きな収益があったそうですが)わけで、20年後の今やネットの海にプランクトン1匹程度の情報しか残っていないのが現実です。
よくたどり着いてくれたもんだと思いつつ、技術の来し方を眺めたり場合によっては温故知新を図る場合においても、記録やデータの保管に価値があるのだと改めて思わされたのでした。
情報の提供について
さて、当時作成された膨大な着メロデータ、具体的にはmmfというのですが、私のmacOS環境では既に開く方法も聞く方法もなし。Windows11環境では一種のエミュレータソフト(ATS)がまだ動くとのことですが。
Cryptonに今も勤める同僚にこの辺の話をして、何かCrypton的にできることはあるかなと問うたものの、当時の専用ハードウェアは既に処分し、試聴ファイルや記念CDのデータもアーカイブとしてしまい込んでしまったっぽかった。
まあ、当然です。その後の初音ミクの爆発的流行と情報の膨張を考えりゃ、用済みのアイテム用に空きスロットを用意しておく必要もありませんので。
そういったわけで、私が個人的に保管していた古いデータ群(基本的には私が作成したもののみ;一部ほかのスタッフのものが混ざり込んでいた)、それと外注になってから作成してオーディオ録音しておいたMP3群、あと引っ越し時に押し入れの中にしまい込んでいた記念CDを発掘してイメージファイル化し、資料として渡しておきました。
むろん権利面を考慮して、あくまでmmf群は解析用途止まりで流出不可としつつ、それらをATSツールを使用してオーディオ化したものは公開OKとしました。それでも万が一DMCA的に正当なクレームがポスト主さんのとこに届いたならば適宜対応してくれるように、と。
記念CDと上に記したのはRingtone ProgressiveとEvolutionの2枚のCD、およびYAMAHAとの共同サイトMelodicLover立ち上げ時のCDにあたります。
これは私のほうでも共有しておきます。ただしflac+cueフォーマットにしてあるので、その展開方法については適宜ググってください。
Cryptonやヤマハさん側でこれらをYouTubeなりInternet Archiveに登録する体力やモチベーションはおそらくないと思います。情報としてのアーカイブ化はTPB氏に委ねてあります。