Deezerでは日に50,000曲ものAI生成楽曲が

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Deezerでは日に50,000曲ものAI生成楽曲が

Hypebotの記事によると、Deezerでは最近、日に50,000曲ものAI生成による楽曲がアップロードされているとか。

関連:

人間の作成した楽曲と完全AI生成楽曲の違いを判別できない人は97% 最新調査報告 …
聴いている曲が完全AI生成なのか、人間が書いたものなのか、その違いを判別できますか? ストリーミングサービスDeezerは8カ国9000人を対象に調査を行った結果、人間の作成した楽曲と完全AI生成楽曲の違いを判別できない人は97%にのぼると報告 

それはいいんだけど(よくないんだけど)、上の記事に続く内容が興味深い。詳細は元記事のほうを読んでいただければ。
Deezerでは独自の識別システムを使用してAI生成のものを判定していて、50,000って数字はこれによってハジき出されたもの(1日辺り34%を占めているとのこと)。
調査によると、ブラインドテストで人間が作成した楽曲とAI生成のものとの区別がつかないリスナーが97%にも上り、当該楽曲がAI生成であることの明示を求める割合が80%、さらにプラットフォーム側のレコメンドにそうしたものが含まれるかどうかを73%ものユーザーが知りたがっていると。
こうして定量的なものが提示されるのは大きい。
ちなみにDeezer側では先の識別システムに基づいて、確実にAI生成だと検知されたものについてはプレイリストやレコメンドから除外する措置を取っています。それらの作品がクリエイティブなものではなく単に著作権使用料をくすねる行為だと見なしていることになります。

Guardian紙は年初すでに、AI生成楽曲の再生数の最大70%に不正の可能性があると伝えていました(残り30%は、AI生成の部品を有効活用している可能性があるということでしょうか。だとしたら、これも意外と大きい)。

既に活動しているアーティストの取り分が脅かされているってのももちろん厄介なのですが、これからの方々の活躍の場が狭められてしまうのが地味にツラい。
正直なこといえば私自身の今後の活動に大きな影響があるもんでもない。だけど、これって見方を変えれば、「現状の改善に何ら働きかけることもなく自分の分だけちゃっかりもらって逃げやがった」と言われてもしょうがない。
そこでせめてこのように気になる記事を取り上げるくらいはしているのですが、当然これで充分とは思ってませんよ。これからの方々にとっても音楽の産業はある程度オイシくあってもらわないと。

AI生成の楽曲であることにリスナーが困るってことも実はそんなにないよねとは思うのです(97%の人が両者の区別をできてないってのには驚きましたが)。偽物であっても誰それっぽい曲であれば何となく満足するって感覚は少しわかるし、予想外のものをプレイリスト中で聞かされるよりはより「らしき」ものでまとまってくれたほうが気が散らなくていいって感覚もわかります。
AI生成の楽曲が心を動かすとか動かさないとかはどうでもいいんだけど、まがりなりにも駆け出しのクリエイターがその名を知ってもらう機会として機能している一角が侵されるのは、やはり健全な状態と言い難い。