なりすまし曲の配信
![AI Generated Songs Exploit Deceased Artists [CHRIS CASTLE] - Hypebot](https://www.makou.com/wp-content/uploads/2025/08/25080801.webp)
これまで既に報告を見かけてきた話題ではあるのですが。
亡くなられたアーティストの模倣をAIによって行い、さも未発表曲やブートレグのようにSpotifyやTiktokで配信される事例があるようです。言わばなりすまし曲ですね。
Apple Musicにおいてはアップロード者の身分を確認する流れがあるため(ある程度か?)防げているとしますが、そうでない配信業者においては事実性を保証できていない。
少しでも自身の収益につながっているからSpotifyやTiktokが目を瞑っているのだとするのが、上の記事で述べられていること。これは流石に類推こそできても憶測の域を出なそうですけども。
アーティストはもう亡くなられているのでしょうがないにしても、遺族も気づけず、そうした中、名を騙って上がりをくすねるのはシンプルに詐欺ですし、もしもそれを知っていながら配信業者が行為を見逃しているとすれば”willful blindness”(故意の無視;看過)になりますよと。
まあ、誰々っぽい楽曲ってのがどこかに出現したときに、その出来がいいだの出来が悪いだのって感想が生まれるのはそれがオマージュであると明かされている場合(あるいは鑑賞者がそう決めつけている場合)だったり、出来の良し悪しの感想をいうのも含め、鑑賞者側ってのはわりとそれを娯楽として寛大に楽しんじゃうフシがあります。
自分も顧みてそんなスタンスありつつも、そのオマージュ(明かされていない場合、つまり偽装)によって大金が動いたり元の作家の正史に良くない割り込みが行われたり、それによって元の作家の尊厳が脅かされたりするとなると穏やかじゃない。
これらなりすまし楽曲に、亡くなられたアーティストがアクションを起こせるわけもなく、遺族が知ることもなく、鑑賞者は場合によっちゃむしろ歓迎し、そうでなくとも鑑賞者なぞ真偽を問う立場に在りがたく、配信業者も誠実性をかなぐり捨てて故意の無視をキメてしまうようでは、少なくともこのサイクル内での自浄は見込めない。記事にあるようにそれを取り締まれる機関(FTC)が乗り出すしかないのかもですね。
bandcampなりApple Musicなり、いわゆる民主化的に進展してきて、セミプロやワナビーにとっては有り難い状況が続いてきたのですが、AIを使用した詐欺が蔓延してくると下手すりゃ民主化以前に戻りかねず、困っちゃいますね。AI自体も悪者視されかねない。詐欺に使うヤツが悪いのに。