NI、仮倒産手続き中



CDMが伝えるや否や、「またかよ」な声も伴いつつ騒ぎになっていますが、Native Instruments社、何度目かの危機に瀕しています。
どの程度ヤバい状況なのかは正直よくわからんのですけど、公式の発表がまだってことは崖っぷちってほどでもないのか、それとも…。
自分も仕事がら、NIに万一のことが起きると大打撃というか、本職(制作でないほう)への余波は半端なくデカいと思われます。
特にSonicwireは、ほかの国内代理店に比べてサンプリングライブラリーの取扱量が多いですし、不安を感じるユーザーからの問い合わせが殺到した場合に捌けるほどの人員がいるわけでもなく(人員は多いんだけど全員がサポートスタッフってわけではない)。
悪いほうに事態が進行した場合のことを考えてみます。
Kontakt周りが今のとこ最も心配で、たしかに数年前、NIの先行き不安を感じて独自エンジンに踏み出したサンプルデベロッパーが多くあったものの、そうした代用品が巷に満ち足りているとは考え難い。Kontaktがすぐさま使えなくなることはないでしょうけど、Heavyocity, Impact SoundworksのようにKontaktの仕組みに大きく依存しているとこはリリース済みコンテンツの扱いも含めて対応を考えなきゃいかんでしょう。
あとはReaktorですかね。これはコミュニティベースなので個々人で困っちゃう人は多いかと思いますが、大半の人にとってはそこまでマズイこともないかもしれません。
Komplete Kontrol, MIDI Keyboard関連はどうなんでしょうね。単純にディスコンするでしょうね。仕組み自体はもしかしたら残るかもしれません。
Traktor方面は、自分の周りにユーザーがいないので不明。
個々のシンセ、エフェクトはそこまでNIの独擅場って感じでもないので、仮に潰えても影響は少なそう。こちらも当分使い続けられるとは思いますが、いずれ使えなくなるかもと思いながら使い続けるのが精神衛生的にいいとは言えません。
幸か不幸か、この数年はそこまでDTM、DTMって感じでもなくソフトウェアよりゃハードウェアや生楽器のほうが人気だった印象があります。加えて某社による薄利多売の影響で、高くてよりよいものが売れにくくなった側面もなくもなさそう。
Kontaktのオルタナティブなソフトウェアってのもなくもないのですが、Kontaktばりに作り込めるものは数少ない。サードパーティ歓迎のエンジンはさらに少ない。Decent Sampler辺りが急に力入れたりするのかな。Soundiron辺りは、KontaktとDecent Sampler両対応の製品を近年ちょくちょくリリースしてました。
オーケストラとかわりと大掛かりなライブラリー、VSLなんかは独自エンジンで、Spitfireは3割くらいの製品が独自エンジンでしょうか。民族楽器系はもしかしたら全滅かもしれません(といっても、以前も似た状況に一度なっている)。
そういや、Spitfireは独自エンジンといいつつ、ほぼKontaktそのまま。あれはどういう経緯なんですかね。
個人的には、あそこまで仕上げたKontaktエンジンが(当面使えるとはいえ)無くなるとするとしんどいので、オープンソースか何かになってほしいところ。
あとは、吸い寄せられていったiZotopeやPlugin Allianceの今後も気になりますし、大半の音楽制作者が使うNI製品なだけに仮に会社が買い取られたとしてその顧客情報がどうなるのかというのも気になるところです。
ひとまず今日の時点で自分の立ち位置的に思ったのはそのくらいでしょうか。