NAMM会期中ってこともあり、よもや新しい切り口のソフトが発表になるのではと待ち構えていたのですが、これといってビビッと来るものもなく。かつてよりNAMM合わせの開発って傾向が薄れたのもあるのですが。
さて最近、コード進行を生成するソフトやWebサービスがちらほら目に入ります。
個人的には自分でコード進行を編んでいくのが好きなので、我関せずという感じではありますが、仮にその自分が編み上げていくような妙なコード進行を代わりにやってくれるソフトやサービスがあったらどうなんだろうと、何度か頭を過ぎったのでした。
ご承知のとおり、邦楽って洋楽に比べるとコード進行が複雑で、洋楽のコード進行が4コードの循環進行で済んだり、楽曲の構成もAメロとサビとせいぜいブリッジが加わるくらいの展開が標準的であったりするのを考えると、それを前提とした海外製の生成ソフトや支援ソフトだと不足を感じやすい。
たしかに近年の邦楽にもそこまでややこしいコード進行を使わないものがちらほらあるのだけど、昔ながらの曲調に倣って、2コーラス目や落ちサビ、ラスサビのリフレイン部で平行調やらセカンダリードミナントやらクリシェやらソプラノペダルポイントを使おうとしたらそりゃ海外製ツールじゃ足りない。
何かそのためのソフトを作ろうってのじゃない。理論的な部分はさておき(無関係ではないにしても)自分の感性、クセ、嗜好を整理するとしたらどういうふうに可視化されていたらピンと来るかななどと考えたりしています。
言うまでもなく、コード進行が自分の音楽のすべてじゃあないのだけど、紐解いてみりゃコード進行の魅力に取り憑かれたのが自分の作曲のスタートだったわけで(お蔭でメロディもどきを紡げるようになったのもだいぶ遅かった)。
終活よろしく活動を少しずつ畳んでいったり、そのさなかに求められて再び広げたりしつつ、あれこれ試していく中、もう10年以上前になってしまうけど、たとえば2小節ずつメロディとコード進行(の細工による転調)を交互に組み立てていく手法がわりとしっくり来た時期があって、自分でもこれはいったい何なんだと思ったのでした。むろん万人受けするとは言い難かったけれども。
集中力さえ続けば今もできないことはないけど、これを支援しうるツールってあり得るのかなというのがもっかの興味。
ただ、考えれば考えるほど、感性(≒慣性)に頼ってたから結果それが剥き出しになって面白かったのであって、ツールができたら俄然面白みがなくなるだろうというのも想像できます。
それはさておき、以前、何のソフトか、WA Production辺りか、特定箇所で文脈的に使用可能なコードが樹形図のように表示されるものがあって、実際自分の脳内で取捨選択してる最中ってのはこれなんだろうと思いつつも、樹形図に示すことにわかりやすさをまったく感じませんでした。
どちらかというと将棋の盤面で桂馬の飛べる位置を探すさまのほうがイメージに近い。
…というと、連想的にまた将棋の盤面からも離れてしまうけれども、音階がハニカムのように組み立てられたもののほうが機能的にはまとまっているのかもしれないなあと過ぎります。はたまた、Giant Stepsの動画で見たような5度圏っぽいのも機能的なのかもしれない。
でも、そうした機能性を抜きにすれば将棋の盤面のようになっているほうが、何か、わかった感を得やすそうに思います。自分はね。
…何せ、メジャーとマイナーってのが面倒よね(あくまでオーギュメントとディミニッシュが楽曲を支配しないというのを前提としておく)。これを組み入れる時点で図表の一次元は必ず消費することになります。表面上2択なのに。もったいない。
いや、無視していいんか。スケールを支配的であると前提したならほぼ自動的に各コードのメジャーかマイナーは決まるから、先に書いたような臨時の転調を意図するのでさえなければ、ルートの動きだけ見りゃいいとも言えます。実際、自分がコード進行編むときもベースの動きを動力源としつつ、調を左右する音程だけで和音を構築したりしてますし。と書いておいて何だが、自分はそこに転調を追随させちゃうから結局やっぱり可視化しにくくなりますね。
てことは、自分の場合は、あくまで自分の「好み」の場合はだけど、可視化/図表化するならもう少し違う角度から切ってみたほうがいいのかもしれません。
もとより結論を出す目的もなく綴り始めた駄文でありますが、何らかに向かって収束していくのには興味深さと同時に、ソレジャナイ感がつきまといますね。
さて、明日/今日はLogicのアップデートが出るんでしょうか。色んな理由でビクビクしています。