Ultra.Audio “Ultra”

複数音源方式を採用し、少々マニアックな機能まで搭載したソフトシンセ、UltraがNigel Standord氏によってリリースされています。
Ultraとはずいぶん大きく出たな、という名前ですが、これはUltrawaveというエンジン部に由来。
複数音源方式(Ultrawave、サンプラー、バーチャルアナログ、Supersaw、ノイズ、サブ)に対応とはいえ、重点が置かれているのは特許取得済みのWavetable作成エンジン部分のようで、ステレオ音源に対応し、通常面倒なウェーブテーブルの作成を半自動的に行い、一般にはPCMで鳴らすようなサンプルまでウェーブテーブルに圧縮できてしまうとこが見所なのだろうという印象。
したがって波形時点で歪んでるようなグロウルサウンドを求める人にはおそらく縁がないかと思います。それよりも僕のようなマニアックなひとに響きそう。また、可搬性を重視する用途においては画期的な代物になる可能性はあるかなと。当面PCだのメモリだのが高騰するということは…なんて事情も脳裏を過ぎりますよね。
クラリネットのサンプルをWavetableに変換する動画が「むむむ…」という感じで非常に興味深い。1サイクルを自動的に検出し、値を増減することで(さもトランジェントの検出スレッショルドを決めるかのように)テーブル数が指定され、それも左右別々に処理できる、と。ウェーブテーブルの仕組みを拡張し、あるいは面倒な手順を自動化しただけともし言うのであれば、じゃあそれが今までなぜ成されていなかったのかって話で。
現段階、まだ完全体ではないそうで、ゆくゆくシンセとしてどういったレベルに達するのか、気になるところです。