VSL “Vienna Ensemble Pro 8”

Vienna Symphonic Libraryからプラグインを通じて、複数のPCに処理不可を分散させるVienna Ensemble Proの最新版Vienna Ensemble Pro 8と、そこにビデオ編集との連携機能に対応した8Vが登場しています。

私はユーザーではないのですが、この負荷分散と安定性保持の仕組みにはかなり引かれますね。もっぱら、大規模なオーケストラをフィーチャーする作家がユーザーになると思いますが、サードパーティ製プラグインもカバーしているようなので、もしかしたらVSLユーザーでなくとも導入価値があるかもしれません(ここは私には保証できないので、取り扱う店舗に直接お尋ねください)。デモ版での動作確認が推奨されています。
いかんせんVEPユーザーではないのですが、実際どういう場面で重宝するのかっていうと、
- 巨大オーケストラ・テンプレートを「常駐」させたいとき
- DAW をとにかく「軽く」保ちたいとき
- 複数台マシンで“サンプルファクトリー”を組むとき(古いMac Pro等を音源専用として使用)
- DAW をまたいで同じ音源環境を使いたいとき
- オーケストラ・ミックスを“DAWの外”で組みたいとき
といったところのよう。
イメージとしてはDTM時代より前、ハードウェア音源をDAWからMIDIで鳴らし、それをレコーディングしていた頃のようなものを思い浮かべていただくとピンと来やすいのかなと。もっとも当時は結局物理的な結線がしんどかったわけですが、それらハードウェア音源がそのまま別PCにすげ替えられたようなもので、そのPCの内部で納得いくように環境を整えればよいことになりますんで、たしかにラクなことこの上ないなと想像します。
一応、たとえばLogicなんかではAppleのAudio Unitsの専用プラグインを使えば、同ネットワーク内の別MacのAU対応DAWの音を鳴らしたりなんかはできると思いますが(実際に試したことはない)、サポートが必要となったときにAppleさんが相手にしてくれるんだろうかという不安があったりします。そこいくと、VSLなら代理店もあるし不安が少ないかなと思いますね。最近はSonicwireもサポートAIを導入したので返答も速いでしょう。
ともあれ、ゲームや映画等の音響開発で大規模なオーケストラをフィーチャーするにあたっては、検討する価値がありそうです。ただし、どうも複数のPCにインストールするには台数分のライセンスが必要そうですので、そちらも考慮いただきたい。
主な新機能としては下記の通り。
FXプラグインを追加
VIENNA SUITE PRO をベースとし、便利なGUIを備えたFXプラグインをミキサーに追加:Compressor Pro、Equalizer Pro、Exciter Pro、Limiter Pro、Analyzer Pro。サラウンドに特化したプラグインも用意されています:Matrix Mixer Pro, Surround Balance Pro, Surround Pan Pro。
オートメーションのシンプル化
VIENNA ENSEMBLE PRO 及びインサートされているプラグインのオートメーション可能なパラメーター名を、VIENNA ENSEMBLE PRO とシーケンサーの両方で確認できます。「Learn」ボタンより、シーケンサー側のパラメーターとVIENNA ENSEMBLE PRO 側のパラメーターを素早く繋げることができるようになります。
インターフェースを改善
- インスタンス毎にCPU使用率を表示します。
- インスタンス毎にMIDI/Audioのアクティビティを表示します。
- インスタンスのリストを縦に並べることもできます。
プラグイン・マネジメント
- お気に入りのプラグイン(FX/instruments) のリストを作成できます。
- よく使うプラグインは自動的にプラグインリストの上部に表示されます。
- Vienna Ensemble Pro のプリファレンスでプラグインを使用する/しないを決めることができます。
- プラグインのスキャンを改善します。
リソース・マネジメントを向上
- インスタンスごと無効化できるようになります(自動)
- フォルダごと無効化できるようになります(自動)
- チャンネルのコピー&ペースト機能が改善され、テンプレートをカスタマイズしやすくなります。
コネクション&ネットワーク
- 複雑な環境下でもサーバーの検出の性能が向上します。
- コネクション/ディスコネクトの速度が向上します。
- シーケンサーのセーブの速度が向上します。
チャンネルビューの改善
- アーティキュレーション・ディスプレイ:Vienna Synchron Player, Vienna Instruments Player, Vienna Instruments Pro Player で選択されているアーティキュレーションがチャンネルビューに表示されます。
- ミッシング・パッチのお知らせ:Vienna Synchron Player, Vienna Instruments Player, Vienna Instruments Pro Player 上でパッチのロードが出来ていない場合(=ライブラリの参照先を見失っている場合)、赤フレームで区別されます。
- FXミニGUIディスプレイ:統合されているFXプラグインのGUIが小さく表示されます。
AU3(BETA)
インスタンス毎に最大48MIDIポート(768MIDIチャンネル)が使えるようになります。Vienna Ensemble Pro 7 が業界初のAU3プラグインになるでしょう。まだ完全には機能しませんので、ベータとしてご利用頂けます。
notion AIによる要約