Serum 2でオケヒっぽい音を作る
2ヶ月ほど前だったか、Serum 2をいじっててオケヒっぽいのができたと𝕏にポストしました。
いずれSerum 2のプリセットでも配布しようと思っていて今もマイペースに進行中なのだけど、配布できるのはまだまだ先になりそうなので、取り急ぎ、このオケヒっぽい音だけでも紹介しておくか、と。なお、この記事にそのプリセットを貼り付けるつもりはありません。
体調悪いので、なるべく手短に。
ノイズ的なものをチョイス

ひとまず元素材として、Factory Non-Tonal内にあるInharmx 5をチョイスしました。前バージョンにも含まれてた波形ですね。
一応SAMPLEモードで作業開始してましたが、いきなりSPECTRAL等で開始してもかまわない。
SPECTRALにし、SHEPARDをチョイス


核となる音は、これをSPECTRALに変更(上のモードプルダウンを変更するだけ)し、WARPモードをSHEPARDに変更。SHEPARDというのはいわゆる無限音階を生む手法。53%と54%の間辺りに適正なピッチがありそうですが、ひとまず54%にしときます。
ループモードについては、ここではFWD LOOPにしましたが、このあとあれこれイジった場合に破綻しないためだけの目的で、別にレコードの針のような役割を持つMANUALに変更してEGでSCAN位置をコントロールしてもかまわないと思います。
オケヒっぽいしゃくりを追加


35msの減衰エンベロープをENV 2に作成し、それをOSC AのCRSに接続したら、MATRIX画面に移り、その設定値をUNIPOLARに切り替えてAMOUNTをダブルクリックして-2stと入力。
知っている人には言うまでもないかしれませんが、定番オケヒは「火の鳥」中のトゥッティをサンプリングしたもので木管に装飾音符がついててそれが味になってます。それを模倣する形。
正直なとこ装飾音っぽくするのであれば、CRSでなくSEMIのほうを使用したほうが段階的にピッチが変化するのでそれらしくなるのですが、35msくらいの速さになるとCRSじゃないとわかりにくい(SPECTRALを使用した場合のアタックスピードの最小値より速くなってしまうのだろう)。
-2stというのは、前バージョンでも使用できた、きっちり2半音(負値)を指定する入力方法。
ノイズっぽさを追加


SHEPARDを使うことでノイズっぽさが無くなってしまったので、OSC Bに別のノイズを追加。ここでは先ほどと同様に前バージョンにも収録されていたAtmos 14をチョイス。
キンキンした音なのでOCTを下げたがイマイチだったので、PEAK OCT -12を58%、SUBHARMを46%くらいに設定。OSC Bのピッチに合うようにOCTは-1に調整。なかなか雰囲気が出てきました。
スクショではFWD LOOPの設定をし忘れてて、後ほど修正。
さらにノイズを追加


もう少し厚みを増すためにNOISEにもういっちょInaharmx 0の波形をロード。こちらも一応ループ設定しておきます。
ピッチ感を強調するようなFILTERを適用


キーフォローのついたFILTERの活用場面。Cmb-とHigh 12をそれぞれFILTER 1/2に適用し、ピッチに適合するようにCUTOFF値を調整していきます。
FXで仕上げ

あとは、ある程度それっぽく聞こえるような感じでReverbやら何やら設定するとよいのではないかなと。
以上のポイントとしては、ノイズを元にした波形を選びSPECTRALでSHEPARDを選択し、不足する要素を同じノイズで補い、FILTERでピッチ感を強調した、ってとこでしょうか。
分厚くしようとすれば、Serum 2は案外CPUパワーを消費してしまうのですが、各オシレータともポリ数を抑えてFILTERやFXでカバーしてみたとこも一つのポイントかなと思います。
バリエーション
ってな作業をして、似たような考え方で3種類ほどオケヒを作りました。使うかどうかといえば、使わないと思います。ただいわゆるサンプルでのオケヒよりもサウンドやEGを無理なく微調整できる点は、SPECTRALモードをベースとした音色ならではのもの。
このほか、シンバルをSAMPLEとしてOSC Cに読み込んでもいいかもしれません。