Zynaptiq “Orange Vocoder IV” ついにお目見え

ボコーダーのプラグインエフェクトとして古くから知られるOrange VocoderをZynaptiqが復活させようとしている、という話題を2019年にお伝えしていて、やっとお披露目となるようです。

当時は余裕がなくて買えず、ReasonやAbleton Liveに高解像度のボコーダーが純正で備わり、あるいはフリー/有償を問わず幾つかのプラグインを試してきて、一応はAbleton Live内蔵のものが最もうちの環境と相性がいいと日記に記したこともあります。が、2019年に上記デモ版を試してみて、Ableton Live純正のボコーダーのほうが40バンドという高解像度を誇りつつもOrange Vocoderより無機質に感じてしまう、そんな印象を持ちました。

果たして今回の正規リリース版がさらなるブラッシュアップでどこまでの高みに至ったのかというと、上のスクショが最新のデモ版で、正直、ボコーダーの仕組みがわかってる人以外には正直なんのこっちゃかわからないものになったといえます。でも仕組みがわかってる人にとっては、各機能がきれいに整理整頓されて一層わかりやすくなったんじゃないでしょうか。複数のアルゴリズムやオシレーターは相変わらず秀逸で、入力音声を(ボコーダーの仕組みの許す中で)あの手この手で加工できるようになっています。ボコーダーの守備範囲とは少し違うレピッチ機能も、いいクオリティで鳴ります。